
1966年に開業し、世田谷のアミューズメント施設として60年間親しまれている〈オークラランド〉。ボウリング場を中心に、ゲームセンターや喫茶店、バッティングセンターなどが並ぶ、懐かしい空気が流れる場所だ。世代を超えて愛されるこの空間には、今改めて仲間と集まり、遊ぶことそのものを楽しむムードが流れている。スコアを競うだけではない、自由でラフなコミュニケーションもまた、ボウリングの魅力だ。
RYO(タコス店オーナー)
「みんなでハイタッチして、喜びを分かち合えるのがボウリングのいいところ(RYO)」。〈エレッセ〉のサングラスに、2000年代の〈L.L.ビーン〉のチェックシャツ、パートナーの祖父から譲り受けたスラックスを合わせた着こなしにも、彼らしいストーリーが滲んでいた。ボウリング後は自転車で帰るため、キャップの上にかけていたサングラスを身につけ、身軽なバックパック姿にチェンジ。@o_kzk
MURA/Kenzo/松尾遼(フォトグラファー/パン職人/料理人)
「若い人が全然いなかったボウリング界に、久々に現れたのが林さんだったんです」と話すのは、大会にも出場するMURAさん。「私服のまま気軽にできるのもいい。カルチャーの一環ですね(松尾遼)」。「今日は姉に連れられてきました。初対面ばかりだけど、みんなそんなの気にせずにハイタッチしてくれます(Kenzo)」。それぞれ違う入口から、この場所に集まっていた。@ryomat1122
TOMMY/YU(〈BLUE LUG〉 スタッフ/内装業)
「下手でも上手くても、みんなで楽しい時間を過ごせるのがいいっす(TOMMY)」。ボウリング場に集まる人たちを見ていると技術なんて案外どうでもよく思えてくる。同じ時間を共有すること自体が目的なのかもしれない。オーストラリア在住の友人が手掛ける〈108WH〉のキャップに、〈ヘインズ〉のスウェット、足元は〈コンバース〉の《CONS》を身に纏った。一方、内装関係の仕事をするYUさんは「他人同士でもストライクでわちゃわちゃできる。同じ時間を子どもみたいに楽しめるのがいい」と笑う。〈シュプリーム〉のキャップに軍パンを合わせたラフなスタイルでゲームを楽しんでいた。@moyatommy@flnluv_
田中雄貴/田上浩一(家具職人/フォトグラファー)
「友達ともっと上手くなりたくて競っているうちにガチになりました。1人で黙々とやるんじゃなくて、みんなで楽しむからボウリングは面白いんです(田中雄貴)」。ボウリングが趣味になってから毎日のめり込み、ボールは素材違いで何個も所有。一方、田上浩一さんは「ボウリングはオイルの引き方で全然変わる。オイルを読むスポーツなんですよね」と語る。マイボール購入を機にその奥深さに没頭。ふたりとも、控えめに言って週4で通っているのだとか。
スコアを競い合いながらも、ガターで笑い合い、ストライクが出れば自然とハイタッチが起こる。マイボールやシューズにこだわる人もいれば、仕事終わりにふらっと集まる人もいる。真剣さとラフさが同居しているのが、このクルーの面白さだ。ボウリングを通して、それぞれが自由な距離感で同じ時間を楽しんでいた。
林翔(〈Autumn〉バリスタ)
〈Autumn〉のバリスタで、このクルーを率いる林翔さんは「ボウリングって、名前を登録するとモニターに出るから自然と人の名前を覚えられるんです」と話す。酔って騒ぐ遊びのイメージもいいけれど、惹かれたのは、映画『バッファロー’66』『ビッグ・リボウスキ』や、アメリカのプロ団体のような格好良さ。「もっとボウリングのイメージを刷新していきたい」と話すそのマインドは、1950年代の〈キングルイ〉のボウリングシャツに、シューレースをアレンジしたシューズ合わせのスタイリングにも表れている。@hng44
フクナガコウジ/NAOMI(グラフィックデザイナー/会社員)
「剣道と同じで、体幹や精神面がすごく大事。投げてる瞬間の感覚はメディテーションに近いかもしれません(フクナガコウジ)」。長年の相棒である〈デクスター〉のシューズを主役に、〈ルコック〉のセットアップを身にまとったフクナガさん。一方、会社員のNAOMIさんは「スコアより、自分の精神状態がそのまま出る感じが面白い」と語る。地元の仲間と通い始めて約2年。マイボールを携え、自然体でレーンに立っていた。
YUKA(〈FIKAFABRIKEN〉スタッフ)
豪徳寺のカフェ〈FIKAFABRIKEN〉で働くYUKAさんは、〈Autumn〉に通う中でボウリングを始め、今ではマイボールを2球所有。「一時期は週5で通ってました。スコア180〜190の壁を越えて、220を出せた時は本当に嬉しかった!」〈デクスター〉のボウリングシューズに〈リー〉のパンツ、〈チープカシオ〉の時計を合わせた着こなし。


































