脱・スマホ依存!情報疲れを軽くする5つの簡単メソッド。
仕事にもプライベートにも欠かせないスマホ。便利なはずが、その存在自体にかえって疲労を感じている人も多い。賢い付き合い方を知れば、スマホ疲れは回避できる!
text: Kano Ishitobi illustration: Jun Iida expert advisor: Yohei Sugawara
『Tarzan』No.925 on sale May 14

教えてくれた人
菅原洋平(すがわら・ようへい)/作業療法士。民間病院精神科勤務後、国立病院機構で脳のリハビリに従事。働き世代の脳を活性化して病気を予防するビジネスプランを考案。著書は『快眠アイデア大全』など。
わかっているのにやめられない理由。
SNSを筆頭にスケジュール管理、買い物、エンタメ提供、地図案内と、スマホの用途は無限。でも、実は依存度が高まるほどスマホはユーザーの疲労を促すことに。作業療法士の菅原洋平さんは次のように言う。
「心理学では時間感覚を“ムービング・タイム”と“ムービング・エゴ”という2つの概念で捉えます。前者は将来の締め切りや予定が自分に迫ってくる感覚、後者は自分自身が締め切りや予定に向かって進んでいく感覚。スマホのアプリはムービング・タイムを中心に作られているので、使えば使うほど時間に追い立てられるような疲労感を感じやすくなるのです」(菅原さん)
今回は『Tarzan』925号「明日、カラダが軽くなる疲労回復術」で紹介されている9つの「スマホ疲れ」攻略法のうち、5つをピックアップ。今日から試してみよう。
1. 家に帰ったらスマホを玄関に置く。
帰宅したら、スマホを玄関にセットし、自分はそのままリビングや自室などの生活スペースに移動する。
でも、緊急事態が起きたときはどうする? 心配無用、帰宅後は決してスマホに触れてはならぬという話ではない。電話が鳴ったら玄関まで行って出ればいいし、何か確認したいメールや資料があったら、玄関まで移動すればいい。
まさしく懐かしき昭和の固定電話のイメージ。心に余裕がある日に一度、ぜひ試してみてほしい。
2. スマホ画面をモノクロにする。
スマホの画面をモノクロ表示にする。菅原さんによれば、「スマホを見てモノクロだと、情報やコンテンツが死んでいる感じがして全然魅力を感じません」とのこと。
一度、画面をグレースケールの設定に変えてみてほしい。当たり前だが、写真もモノクロ、天気予報もモノクロ、ラインのスタンプもモノクロ、ゲームもモノクロ、すべて色を失った世界。確かにスマホをいじる意欲がダダ下がり。
デジタル画像を構成する色数が多くなればなるほど情報量が増し、人は注意を奪われる。モノクロ化が我に返るきっかけに。
3. 1週間使わなかったアプリは後ろに移動。
脳は同じ刺激が続くとその刺激に慣れるという特性を持っている。真夏のセミの大合唱も最初はうるさく感じるが、しばらくすると気にならなくなる。脳が敢えて感度を落として省エネを図るのだ。
ところが、予想外の刺激だらけのデジタル情報にはこのような機能が働きにくい。さらにスマホの画面に多くのアプリが存在し、常時どれを選択するかを強いられることで、脳は小さなダメージを受け続けている。頻繁に使うアプリはトップの一軍のみとし、1週間使わなかったアプリはどんどん後ろのページに移動させるべし。
4. ポップアップメッセージを非表示にする。
仕事に集中しているとき、ふいに誰かからちょっとした質問を投げかけられると、当たり前だが集中力は妨げられる。これと同様、時々刻々とスマホ画面に飛び込んでくるポップアップメッセージは、人の集中力を削ぐ因子。
通知をすべてオフ設定にすることはできるが、そうすると必要な情報の取得に出遅れる可能性が高くなる。おすすめはポップアップ通知ではなく、アプリのアイコン上に数字が示されるアイコンバッジ表示にすること。数字に気づいたとき、自分からアプリを開いて確認すればよし。
5. やることを呟いてからスマホを開く。
手持ち無沙汰な時間を持て余し、漫然とスマホをいじる。これがまさにムービング・タイムの罠に陥ってしまう最大の理由。ぜひ習慣にしてほしいのはスマホを触る前にやることを口に出すということ。
「メールをチェックしよう」と口に出せば、人は必ずその通りにする。「天気予報を見よう」と呟けば、それも然り。口に出すという行為は、予測を行動化するということ。一度行動化したら、それを覆すのは脳にとって大いなる負担になる。やることを明確にしてからその通りに行動するのが、脳の疲れを回避するひとつの方法だ。
『Tarzan』925号「明日、カラダが軽くなる疲労回復術」では、「スマホ疲れ」の攻略法に加え、仕事疲れを無効化する方法や、入眠のテクニックなども解説。小さな疲労を小さいうちに解消する術を身につけよう。
