カートレース場に突如現れた全長460mの特設コース。

サーキットコースの全貌。
ゆりかもめ「青海駅」を出てすぐ、参加選手を出迎えた〈On Squad Race Tokyo〉の特設会場は、いわゆる陸上競技のトラックとは異なるものだった。目に飛び込んでくるのは、本大会のコンセプトでもある「この街で。仲間と。最高の熱狂を」という文字。これだけで、都市で行われる参加型リレー式レースだということを再認識できる。
参加チームは一般応募と、一部インフルエンサーやメディア関係者などの招待ランナーで編成された全55チーム。男性は最大2名まで、4人ずつであれば、年齢や実績は問わない。唯一の条件といえば、《Cloudmonster 3》もしくは《Cloudmonster 3 Hyper》を履いて走ること。

レースコースは全長460mで、スタート130m先に2ヶ所のUターンカーブ、さらに50mの直線コース、5ヶ所のコーナーと80mの直線を含むループコースで構成されている。最初のUターンカーブ直後に続く50mは、「スプリントチャレンジ」ゾーン。このレースは順位による加点方式で、ここで個人で最速タイムを叩き出せば、チームにボーナスポイントが入るのだ。続いて、半屋上スペースを通り抜けるようにコーナーと直線コースが続き、次の出走者につなぐバトンゾーンとなる。

フェイスペイントやフォトスポットでの撮影を楽しむ参加者。

「TryOn」コーナー。試走スペースを流すランナー多数。
レースコースの他には、DJブースが設置され、選手たちが《Cloudmonster 3》の上位モデルである《Cloudmonster 3 Hyper》を試し履きできたり、「TryOn」と称された、最上位モデルの《LightSpray Cloudmonster 3 Hyper》を展示し、誰でも試せるコーナーもある。その他にも、応援うちわを作れたり、フェイスペイントコーナー、自分の〈On〉のアイテムをカスタムできるシルクスクリーンステーションなど、“ランナーズヘブン”といって過言でないほど、楽しい仕掛けが盛りだくさんの祭典だ。
大混戦の予選と白熱した準決勝。

緊張感が漂うスタートの瞬間。

出走する番を終えても他ランナーの応援をするランナーたち。
参加ランナー受付とウォーミングアップが終わると、開会式とルール説明。今回のレース実況・MCの1人は、“ランナーあるあるネタ”でお馴染みのお笑い芸人「モシモシ」のいけさん。「参加スクワッドのみなさま、〈On Squad Race Tokyo〉へようこそ〜」の声で予選レースが始まった。
55チームが予選10レースに分かれ競い、獲得点数で一位になれば予選通過となる。「On your mark」の声で位置につき、ブザーとともに第一走者がスタートを切った。参加ランナーはもちろん、ランナーの応援に駆けつけた観客の声援も相まって、レースは盛り上がっていく。

いかにインコースでカーブを曲がれるかが鍵となる。
走り終えたランナーが口々にいっていたのは「飛ばしすぎないこと」「直線距離がきつい」「バトンをいつ渡されるか予想しにくい」ということ。全速力では最初のUターンカーブは曲がりきれない。しかし直後の直線距離は全力疾走で自己ベストのタイムを狙わなくてはならない。激しい順位の変動のなか、スクワッドのメンバーの姿が見えたら、バトンを確実に受け取りすぐさま走り出す必要がある。

短い距離でのバトントスは息を合わせて。

タイムを稼げる直線コース。
予選で勝ち残った10チームに、加点方式で繰り上がった2チームが加わり全12チームで争う準決勝へ。予選を走り終え、各スクワッドがコースを攻略し出走順を練り直して行われたレースは、予選よりも白熱した。
特に、第一出走者のスタートダッシュからのポジション争い、直線コースでの追い抜き、コーナーによる減速など、“足が速い”だけではなく“レースの駆け引き”“ライバルチームの誰と競うのか”の運など、さまざまな要素が絡み合わないと勝てないコース設計だということを誰しもが認識していた。
しかし準決勝4レースでは、どんな条件下であれ、「勝ちたい」「チームに貢献したい」というランナーの姿がより際立っていたように思う。しかし、一方で「どんなチームにも勝算がある」と思えるところがこのサーキットレースの醍醐味だ。

円陣を組んで準決勝に臨む。
栄えある優勝チームは?

決勝の第一走者たち。
決勝に残ったのは、「MAK△STRIVE」「SAURCOS RC」「TRACKBEATS A」と「Team Mian」の4スクワッド。どのランナーも一歩も引かないレース展開となった。スターターが4チーム中3チームが男性ランナーの中、「SAURCOS RC」のみが女性ランナー。「TRACKBEATS A」がリードし2チームが追う中、遅れをとる滑り出しとなった。
途中、トップが「MAK△STRIVE」続いて「Team Mian」と順位が変わり、そのまま第二走者へ。最下位だった「SAURCOS RC」の猛追でトップに躍り出て、「Team Mian」が追う形に。「MAK△STRIVE」「TRACKBEATS A」が続き、第三走者で「SAURCOS RC」が他チームを大きく突き放しアンカーにバトンを渡した。
その後、「Team Mian」は粘りを見せたが、「MAK△STRIVE」に競り負け、「SAURCOS RC」「MAK△STRIVE」「Team Mian」「TRACKBEATS A」という順位で決勝戦は幕を閉じた。その後、ポイントを加算した後で改めて順位発表があったが変動はなかった。

健闘を讃えあう「TRACKBEATS A」のメンバー。
頂点に立った「SAURCOS RC」とはどんなチームだったのか。レース後に話を聞くと、一般応募の締切日に山下悠河さんの呼びかけで、同郷・福井の深町飛太さんと野村いちごさんが合流。そして深町さんの大学陸上部の後輩の田中希歩さんに声をかけ、結成されたスクワッドだった。野村さんは前日まで体調不良だったこともあり、現役大学生の田中さんが2回走る必要があったという。

左から深町飛太さん、山下悠河さん、田中希保さん、野村いちごさん。
「3人で走ることになり、最初は『予選を通過できればいいかな』という気持ちだったんですが、気づけば決勝まで進んでいて。ここまで来たら『LAを狙おう』と思って、全力で走りました。結果的に優勝できて本当にうれしいです。日本代表として、LAで強さをしっかり見せたいと思います。仕事があっても、絶対に日程を合わせます」(深町)
「正直、各レースで2本ずつ走るのはきついかなと思っていたんですが、レースが進むにつれてアドレナリンが出てきて、しっかり走り切ることができました。とにかく離されないこと、抜かれないことを意識しました。特に準決勝は一番ヒヤヒヤしていましたが、しっかり勝ち切ることができてよかったです」(田中)
「最初は普段のトラックとの違いもあって走りにくさを感じていましたが、駅伝で培った感覚を活かして、できるだけコースの最短距離を走ることを意識しました。コーナーも含めて、うまく攻略できたと思います」(山下)
「800mを専門としている選手らしく、今回と同じようにトップスピードと持久力を活かして、さらに強くなっていきたいです」(野村)
スクワッドのモットーは、「力こそパワー、速さこそスピード」だという。そして、「何がなんでも一位を目指すこと」。ワールドフィナーレも、きっと難解なコースが待ち受けていることだろう。日本代表チームのフィナーレでの健闘を心から祈りたい。

決勝に出場した4スクワッドのメンバーたち。
Information
商品情報/Cloudmonster 3 24,200円
展開サイズ/22.0cm〜28.0cm
展開カラー/Limelight | Seedling、Nebula | Ivory、White | Frost、Truffle | Ivory、Black | Black、White | White、White | Wolf、Iceberg | Ivory(メンズサイズのみ展開)





