フランスのランニングコンセプトストア〈©DISTANCE〉が渋谷に上陸。オープニングを記念したレースイベントを〈HOKA〉と開催。

東京・渋谷にランニングコンセプトショップ〈©DISTANCE TOKYO〉が誕生した。記念として〈HOKA〉と協業し、レースイベントを開催。一般公募よりエントリーした70名のランナーが参加し大盛況。通常とはちょっと違う、本気の戦いをリポートする。

text: Aika Kawada photo: Akira Yamada

そもそも、〈©DISTANCE〉とは?

2018年にフランスのリヨンで誕生したランニングコンセプトストア〈©DISTANCE〉。現在はパリを拠点に、リヨン、コペンハーゲン(デンマーク)、イテン(ケニア)に店舗を構え、5店舗目となる〈©DISTANCE TOKYO〉を東京・渋谷にオープンした。

創業者のギヨーム・ポンティエとザヴィエ・タアールが掲げるコンセプトは「“走る”という行為を、都市と人、人と人をつなぐカルチャーへと拡張する」こと。これまでも、パリメンズファッションウィーク中にランウェイイベントを開催したり、一般道をジャックしてレースを行うなどランニングカルチャーシーンを牽引してきた。独自のグループランや世界各都市を巡るイベントを通じて、ランニングを軸としたコミュニティを形成しているのも特長だ。

最大有酸素速度を競うレースで日本のローカルランナーと交流。

このオープンニングを祝して、〈©DISTANCE〉は〈HOKA〉と協業してレースイベントを開催。会場となったのは東京・原宿の代々木公園にある織田フィールド。会場には、一般応募によって参加が決まった70名のランナーが集結した。会場には〈HOKA〉の新作ランニングシューズ《MACH 7》の試し履きコーナーも設置され、出場者たちは自らのサイズを確認。各々、ウォームアップを済ませてスタート地点へ。

レースに出る人は〈HOKA〉の特設ブースで《MACH 7》に履き替えて参戦。

《MACH 7》はスーパークリティカルフォームEVAを採用した、スピード重視の最新モデル。レースアップでスイッチが入る。

ゼッケンを自分のウェアにつける。古着などをうまくMIXコーディネートする感度の高いランナーが多くみられた。

〈MAURTEN〉のブースではスポーツドリンクを提供。ちなみに渋谷の〈@DISTANCE TOKYO〉でも一部商品が手に入る。

レースの内容は、一般的な徒競走ではなく「VMAテスト」のルールが用いられた。70名のランナーたちは、Aチームと Bチームにわかれて競い、脱落者が退場していく勝ち抜きレースだ。それぞれのチームの男性と女性の1位を選出した。

レース形式で行う「VMAテスト」は、持久的に走り続けられる最高速度を把握できるというもの。今回のイベントでは、400mのトラックに20m間隔でコーンを設置された。35名のランナーが時速8km/hで一斉にスタート。その後、1分毎に鳴らされるビープ音をきっかけに、0.5km/hずつピッチを上げていく。この条件で400mトラックの周回を続け、ビープ音に合わせて20mマーカーを通過できなくなった人から脱落する。無駄のないペースでコーンを通過し、最後まで走り切る技術と体力が求められる。

このテストは、他者と競いながら走ることで自然と強度が高まり、単独よりも高いパフォーマンスを引き出しやすいのが特徴ではあるものの、周囲のペースやテンポの変化に惑わされずに、自身の限界で走り切ることが重要だという。

決められた時間内に走ることが大切で、コーンを早く通過しても失格となる。

〈@DISTANCE〉は店名のロゴを入れたオリジナルグッズも豊富に取り揃えている。Tシャツを着た女性ランナーを発見。

参加ランナーによると「最初は余裕があっても、後半に一気にキツくなる」「乳酸が溜まり、脚が重く動かない」「呼吸が乱れて、自分のペースが守れない」という声が。最初のスタートはゆっくりなものの、徐々にペースが上がっていき、走ってきた距離分の疲労が脚に蓄積されていく。ただ全力で走り切るだけではなく、ペースの維持と集中力、負荷に耐えられる体力が試される。

〈@DISTANCE〉オリジナルのランニングソックス。

できるだけいいテンポキープしながら、インコースを走るのがレースを制する鍵。

気になるレースの結果は。

各々の、グループで勝ち抜いた4名の方は以下の通り。4名にコメントをいただいた。A組1位の大川隼平さんは「中距離、1500mと800mをメインに走っていました。その学生時代にやったシャトルランを思い出しました。今はウルトラやトレイルも走っています。17秒くらいから辛かった。他のランナーとのレースの駆け引きも楽しめました」

B組1位の大崎遼さんは「初めてこういうレースに出れて刺激的でした。コーンの間を走終える時間が決められているので、走る速さを調整しなくてはならなかったけど、それと同じくらい走るポジションも大事だと思いました」と振り返る。

右から森野夏歩さん、山本梨奈さん、大川隼平さん、大崎遼さん

女性の健闘も目立った。「普段はトミージムに所属し、〈HYROX〉をやっています。実は競泳がメインで、富士通の実業団に所属しています、でも、最近はランが一番楽しいかな。普段はチームには所属せず1人で楽しんでします」とA組女子1位の山本梨奈さん。

B組女子1位の森野夏歩さんは「管理栄養士・公認スポーツ栄養士として働いています。中学から陸上競技をやっていて、今も続けています。レースは戦略を立てて走っていくのが面白かった。オールアウトはやったことあるので、その感覚に近いと思います」と語った。

創業者のザヴィエ・タアールとCEOのロマン・サバティエ。

大盛況のうちに、終了した本イベント。創業者のザヴィエ・タアールは、最後にこう語った。

「VMAテスト形式で行いましたが、日本のランナーの強さに圧倒されました。陸上競技に情熱がある日本に〈©DISTANCE〉のショップを開くことを大変嬉しく思っています。この後は大阪の心斎橋にもオープン予定。地域に愛されるショップ作りを行っていきたいです。今後もランニングを楽しんでくださいね」

今後も東京はもちろん、世界各地の都市でイベントを予定しているという〈©DISTANCE〉。地域に愛されるショップとして、今後のどのような展開していくか楽しみなショップだ。

Information

〈©DISTANCE TOKYO〉
住所:東京都渋谷区神宮前6-18-12
TEL:03-6419-7507
営業時間:11:00~20:00(不定休)
公式サイト: https://distance-store.com/ja
※日本向けサイトは 2026年4月下旬オープン
Instagram:@distance.Japan