Tarzanスタッフが泥棒に? ⾳を⽴てなければ全商品“盗める”コンビニ『盗-TOH- Energized by Red Bull』体験レポート。
TBSラジオ『脳盗』発、体験型イベントの最先鋭『盗-TOH-』の第3弾『盗-TOH- Energized by Red Bull』が〈TBS⾚坂BLITZスタジオ〉で行われた。前回、前々回に引き続き、大盛況の中幕を閉じたイベントに、編集部が潜入。場内に作られたコンビニ「TOH MART」の中に60秒間入り、音さえ立てなければ、そこにあるものは全て持ち出してOKというユニークな体験の詳細を振り返る。
取材・文/林暖茄 撮影/フジイセイヤ (W)
3⽉14⽇、15⽇、〈TBS⾚坂BLITZスタジオ〉にて開催された、⾳を⽴てなければ全商品“盗める”コンビニ『盗-TOH- Energized by Red Bull』。
ラッパーでクリエイティブディレクターのTaiTanと、MONO NO AWAREの⽟置周啓がパーソナリティを務めるTBSラジオ『脳盗』発の体験型イベントとして、今年で第3回目の開催となった。
「わずかな⾳でも即退場」というストイックでキャッチーなルールが⼤きな反響を呼び、2024年の第1弾では、最⼤4時間待ちの⾏列を記録。回を追うごとに、国内外で大きな注目を集め続けているホットなイベントだ。

第3弾となる今回の舞台は、コンビニ。店内には〈カルビー〉のポテトチップスや、〈Redbull〉のエナジードリンク、雑誌、アパレルアイテムなど、馴染みの商品がずらりと並ぶ。什器の配置や店内の広さはさながら本物のコンビニで、薄暗さも加わり、まるで閉店中のお店に侵入しているかのような気分に。

今回、特にユニークなのが、メインパートナーである〈Redbull〉の所属アスリートたちが、愛用のギアを提供しているということ。草木ひなの、⼩野寺吟雲、早川起⽣など、憧れのプロアスリートたちのスケートボードやヘルメット、自転車までもがコンビニに並ぶ。

普通なら、お金を出しても買えないような特別なアイテムが、制限時間内に音さえ出さなければ、合法的に持ち帰れてしまうのだ。内覧会に集まった体験者たちの作戦会議にも熱がこもる。
基本的なルールは以下の通り。
・ 店内の商品は、⾃由に“盗め”ます。
・ ⾳を出したら即退店をお願いします。
・ 参加⼈数は最⼩1名〜最⼤4名。
・制限時間は60秒以内。
「なんだそれだけ?」と思いきや、これが難所だらけ。まず最大のミッションが、“音を出さない”こと。足音を立てなければ良いと甘く見てはいけない。場内には、TBSラジオが保有する無数の⾼感度マイクが設置され、ほんのわずかな物⾳でも即退場となってしまうのだ。
足音はもちろん、ウィンドブレーカーのような音が出る衣服は即アウトだし、例えば空腹でお腹がなったりしても、即アウト。場外のスタッフたちも含め、皆で固唾を飲んで黙り込む。
やっぱり大物は見逃せない! と迂闊に自転車のサドルに手かけると、これがトラップ。サドルが固定されておらず、ギーーーと鈍い音が鳴る。おまけに、あちこちに鈴までついている始末。仮に音を抑えて持ち上げられたとして、かなりの重量があるものを持って抜き足差し足なんて、それなりの筋力がなければ、ふくらはぎがプルプルと震えて一瞬で鈴が鳴ってしまう。

一面をぐるりと舐め回すスポットライトに、1分間という時間制限もまた緊張感を助長する。少しでも油断すれば、音は立てていなくともタイムオーバーでアウトだ。
そんな具合で、とにかく動じず、冷静さを保つメンタルと、重たいものを持ってもよろけずそろりと歩く筋力、さらには時間感覚など、五感をフルに活用しなければ、盗みには成功しない。
いざ、Tarzan編集部の番。我々は2人での挑戦だったので、大物は厳しいと判断。〈Fruit of the Loom〉の布製トートバッグに手を伸ばし、出口へ。残り時間のカウントダウンを知らせるスポットライトの色の変化に怯えながらも、残り時間1秒で無事にゴールすることができた。つまらない盗みを働いたなどとは言わせない。
足音を出さない歩き方に全神経を集中させながら、時間の経過も把握しつつ、咄嗟の判断を下す。日頃からTarzanでメンタルコントロールや筋トレについてインプットし、実践してきた成果が、図らずも盗みの成功を招いたのだ。
ゴールのブザーが鳴り響いたら、緊張が解けて一斉に歓声が上がる。ともに挑戦した編集部員と熱くハイタッチを交わし、スタッフからは拍手喝采。非日常空間で味わう高揚と不思議なグルーブ感に、このイベントが熱狂的な支持を集めるわけを垣間見た。

心拍数の上昇、背中を伝う冷や汗、思考を研ぎ澄ます感覚、そして何より、この五感を研ぎ澄ませながら、腹の底からワクワクする楽しさ。どれも、足を運んだ人だけが味わえる、特別な心地だ。
『盗-TOH-』は引き続き、楽しい催しを画策中だそう。続報が待ち遠しい。それまでに心身を鍛え上げて、次なる盗みのチャンスに備えたい。


