トレイルを走るための高精度スペックが満載のランウォッチ、〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉をフィールドテストしてみた。

週末になると、都市近郊の山は多くのトレイルランナーで賑わっている。舗装路を走るロードランとは違い、アップダウンのある地形や山中を駆け抜けるトレイルランはより自由度が高く、アクロバティックでエキサイティングなアクティビティとして人気なのも頷ける。そんなフィールドで試したのが、HUAWEIが5年ぶりにアップデートしたランウォッチ〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉。34.5gの超軽量ボディに高精度GPSや登山アプリ連携などを備えたトレイルでこそ真価を発揮するモデルだ。今回は実際の山でテスト走行し、その実力を確かめてみた。

文/山田卓立 撮影/石阪大輔

ケース素材にはチタン合金を採用。軽量性と耐久性を両立し、トレイルのようなアウトドア環境でも安心して使える設計になっている。トレイルでは予測しにくい到着時刻も提示してくれる。

「超薄超軽量」で帰ってきた〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉。

〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉は、前作〈HUAWEI WATCH GT Runner〉から約5年ぶりに登場した最新モデル。特徴はまずその軽さ。本体重量は34.5g、ベルトを含めても43.4gと超軽量に仕上がっている。腕振りのリズムを邪魔しない軽さで、長時間のランでも装着していることを忘れるほどだ。

軽量モデルながらケース径は43.5mmとディスプレイの視認性が高く、厚さも10.7mmとわずか1cmほどで、腕へのフィット感はかなり自然だ。

ロードランナーにとっての新機能が「スマートマラソンモード」。レース当日から逆算したトレーニングメニューを提案してくれるほか、レース中は通過タイムと目標ペースとの差分を表示し、栄養補給のタイミングまでサポートしてくれる。フルマラソンに特化した機能だ。

ロードで機能的なスマートウォッチでも、フィールドの異なるトレイルでは必要なスペックは変わってくる。〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉はロードもトレイルもカバーする。

しかし、このモデルの魅力はロードだけではない。

トレイルランナーにとっても頼もしい機能がそろっている。登山地図アプリとして広く使われている「YAMAP」や「ヤマレコ」のGPXルートを取り込み、等高線入りのカラーマップでナビゲーションが可能。ルートガイドは音声ナビにも対応しているため、走行中にスマートフォンを取り出す必要もない。

分岐位置だけでなく、「現在の距離5キロ、高度452メートル、心拍数は115です」など、ランで欲しいデータも教えてくれる。スマートウォッチというより、山を一緒に走るガイドのような存在だ。

さらに、複数衛星に対応したデュアルGPSによる高精度測位、長時間の山行でも安心なロングバッテリーといったスペックは、トレイルでは大きな強みになる。

最大3000nitsの高輝度AMOLEDディスプレイを搭載。直射日光が差し込む森の中でも、画面の視認性はかなり高い。

トレランで差がつくGPS機能。

高層ビルの林立する都市部や、木々が密集する森のなかではGPS信号が遮られることもある。位置情報を見失うことはロード以上にトレイルでは安全性に直結し、深い山に入るほどGPSの精度が求められる。〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉の特筆すべき性能として、GPS性能の正確さがある。

GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS、NavICの6つの衛星に対応し、さらに2つの信号を同時に受信するデュアルGPSシステムを採用。革新的な3Dフローティングアンテナを搭載しており、現行フラッグシップである〈HUAWEI WATCH GT 6〉シリーズよりもさらに精度が20%向上し、森のなかでも安定した測位を可能にしている。 

ルートを外れると、音声かバイブレーションでアラート。トレイルではスマートフォンを取り出す場面を減らしたいので、走りながらでもルート情報を把握できる。

また、山では分岐に標識がない場所も多く、ルートを見失うこともある。そうした環境では、あらかじめ設定したルートを外れてしまうことも珍しくない。

その点、このモデルはルートから外れるとアラートで知らせてくれ、来た道を戻ればルートに復帰したことも音声で教えてくれる。距離や高度、心拍数なども読み上げてくれるので、走りに集中したまま情報を把握できる。

スマートフォンで走行したルートを地図表示。アクティビティのパフォーマンスもひと目で確認できる。

さらに、到着時刻の予測機能も頼もしい。ロードでは勾配があってもある程度一定のペースで走れるため到着時刻の予測は比較的容易だが、トレイルでは、急峻な登りもあれば、山頂から一気に駆け降りる続けるルートもあり、ロード以上にペースが大きく変わる。そんな環境でもGPSデータをもとに到着予測を算出してくれる。

そしてもうひとつ、トレイルに適したスペックがロングバッテリーだ。高精度GPSやルートガイド、到着予測などの機能を備えているとバッテリー消費が気になるところだが、〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉は通常使用で14日間、1回の充電で約1週間のトレーニングが可能。トレイルモードなどでのGPS連続使用でも約32時間と、ロングトレイルでも安心して使える。

運動習慣をマネージメントするパーソナルトレーナー的デバイス。

〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉は単なる記録デバイスではなく、トレーニングをサポートするパーソナルトレーナーのような存在でもある。ランニング後にはパフォーマンスを詳細に分析してくれ、身体の使い方まで可視化してくれる。

たとえば左右の足の接地時間やバランス、トレイルなら上昇距離と下降距離などのデータを確認可能。さらに「回復心拍数」など専門的な指標も表示される。アプリには用語解説も用意されているため、トレーニングを続けながらランニングそのものを学んでいくことができる。

パフォーマンスのチャート表示や用語解説など、アクティビティを可視化してトレーニングメニュー案も提示してくれ、次のアクションにもつながる。

そして〈HUAWEI WATCH GT Runner 2〉の強みはアクティビティだけにとどまらない。

健康モニタリング機能も充実しており、心電図や情緒測定機能などを搭載。重量は34.5g(ベルト含まず)と軽量だが、これは各部材の軽量化によるハード面の改良によるもの。ソフト面、つまり機能面ではハイエンドモデルと同等の性能を備えており、ゴルフ機能に関してはハイエンドモデル〈HUAWEI WATCH GT 6 Pro〉を上回る。

心電図をはじめとして心拍数や血中酸素、睡眠の質など日常的な健康モニタリングメニューも多彩なので、さながらパーソナルトレーナーのような存在。

睡眠モニタリングでは、心拍数、血中酸素レベル、皮膚温、心拍変動(HRV)などのデータを計測し、身体のコンディションを可視化。日々の健康状態を把握することで、トレーニングの強度を調整する判断材料にもなる。ランニングだけでなく日常のコンディション管理までサポートしてくれるデバイスと言えるだろう。

カラーバリエーションは、ブルー、オレンジ、ブラックの3色。54,780円(税込)

Information

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