こまめな水分補給はマスト。野球解説者・大和さんの腎臓ケア。
幼少期から腎機能に不安を抱えながらも、プロ野球の世界で戦い続けてきた。腎臓を守るために選び抜いた、大和さんのカラダメンテナンス習慣に迫る。
取材・文/松岡真子 撮影/石原敦志
初出『Tarzan』No.916・2025年12月11日発売

Profile
大和(やまと)/1987年生まれ。2005年ドラフト4位で阪神タイガースへ入団。外野手として活躍し、14年ゴールデン・グラブ賞を受賞。17年DeNAへ移籍、24年退団。アパレルブランド〈ROKU ROKU STAR〉も主宰。
腎機能が低下する希少疾患とともに歩んだ野球人生。
肝膵臓ケアメゾット
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こまめに水を飲み1日2Lを補給
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鍼灸とストレッチで巡りをととのえる
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塩分摂取は1日6g未満のため、刺し身は醬油なしで
大和さんの側には体調をととのえる相棒として、タンブラーがある。グラウンドでは守備の名手として活躍する一方で、彼は長く腎機能に不安を抱えていた。
「幼稚園の健康診断でタンパク尿だと判明したんです。原因も病名も不明だけれど、腎臓の機能が良くないと。活性酸素が負荷を与えるので、医師からは習っていた水泳をやめるように言われました」
その後は1か月ごとの検診が義務付けられるも、体調に大きな変化はなし。小学生でソフトボールを始め、中高は野球部へ。そして、迷わずプロの道へ進んだ。

「体力には自信があり、疲れもほとんど感じていませんでした」
しかし30代に入り、状況は一変する。手がむくんでバットがうまく握れず、試合中は4〜5回もお手洗いに駆け込むように。
「クレアチニン値が急上昇していました。改めて詳しい検査をし、デント病だと判明しました」
尿細管の不具合で尿にタンパク質やカルシウムが漏れ出る遺伝性疾患で、国内の患者は約200人。その多くが男性だ。加齢とともに腎機能が低下し、50代前後で末期腎不全へ進行するとされる。
「病名が分かったことで、対策も明確になった。球場ではまず鍼を打って巡りを良くしてもらいました。ただ、激しい運動はNG。そのさじ加減が難しかったです」
塩分制限の徹底も求められた。
「飲み物は純水のみ。天然水の中には微量のナトリウムを含むものもあるので、注意しています。焼き肉はタレなし、刺し身も醬油なし。蒸し野菜としゃぶしゃぶ中心の食事です。体力も環境も含め、僕がアスリートとして活動できたのは奇跡です。同じ病と闘う方の希望になれたら嬉しいです」

〈スタンレー〉のタンブラーには常温の純水を注いでいる。夏は氷水を持ち歩く。脱水は腎臓への負担が大きいため厳禁。高強度の運動が日常であった大和さんには、こまめな水分補給が必須であった。

