
1945年、戦後すぐに産声をあげた出版社マガジンハウスは、『Tarzan』のほか、『平凡』『週刊平凡』『平凡パンチ』『anan』『POPEYE』『クロワッサン』『BRUTUS』『Tarzan』『Hanako』『GINZA』『CasaBRUTUS』『ku:nel』『&Premium』など、ファッションやカルチャー、ライフスタイルを雑誌やウェブほかさまざまなチャネルで伝えてきた出版社だ。
2025年の10月に創立80周年を迎えるにあたって〈Ginza Sony Park〉を舞台に、記念イベント「マガジンハウス博 “銀座から世界へ”」が開催! 直前に控え、会場の目玉イベントであるCasa BRUTUS編集部による「村上隆と村上ハウス」の全貌が明らかになった。
「マガジンハウス博 “銀座から世界へ”」の概要はこちらからチェック!
「村上隆と村上ハウス」とは!?
出版社・マガジンハウスのロゴはMagazineの”M”とHouseの”家”をモチーフに作られたもの。そのロゴを立体化して、実際の「家」形状に発展させたのが、世界的現代アーティスト・村上隆による建築的アート作品〈村上ハウス〉だ。

マガジンハウスのロゴに村上隆が顔を描いたロゴ。

ロゴを立体化したイメージ図。上は村上隆による家。下はコメディアン・ロバート秋山が村上隆に扮した「村上隆二」による家。
〈村上ハウス〉は、20世紀の建築や工業デザインに大きな影響を与えた建築家、ジャン・プルーヴェのプレファブ住宅に着想を得た組立式のモバイル建築。設計を手がけるのは、現代のプレファブであるデジタルファブリケーション技術を駆使した次世代の建築デザインを開拓する建築系スタートアップのVUILDだ。あの村上隆がデジタルファブリケーションの力を借りて、つくった家とは? 実物は会場でじっくり見ていただきたい。
—Casa BRUTUS.comより
本企画では「MAGAZINE HOUSE」と「MURAKAMI HOUSE」がコラボレーションする=MMということで、村上隆と村上隆二(ロバート 秋山竜次)による「MMブラザーズ」も急遽参加。東京・銀座で10月10日からはじまる『マガジンハウス博 “銀座から世界へ”』では「村上隆の家」と「村上隆二の家」という2棟の〈村上ハウス〉、そして村上隆のシグネチャーである「お花」をVUILDのデザインでポリゴン化した〈お花ハウス〉と、合計3棟の「ハウス」が〈Ginza Sony Park〉に登場! そして、その家は販売も行うというからとんでもないスケールだ。
村上隆の最新、歌川広重『名所江戸百景』オマージュの版画作品も展示!
「マガジンハウス博 “銀座から世界へ”」のスタート直前に発売になる『Casa BRUTUS』10月9日発売号では、村上隆を大特集。日本美術の新展開、歌川広重『名所江戸百景』をオマージュした浮世絵の作品も紹介しているが、なんとNYの〈ブルックリン美術館〉や〈ガゴシアン・ギャラリー〉で展示されてきた本作の版画120点以上が〈Ginza Sony Park〉の『村上隆と村上ハウス』に一挙登場! 販売も行う予定だ。

『Casa BRUTUS』10月9日発売号
ほかにもTシャツやスウェット、フーディ、ラバーキーリングなどのオリジナルグッズや、カイカイキキが運営する《Tonari no Zingaro》の人気アイテム「お花のクッション」も会場で販売する。
CasaBRUTUS特別展示『村上隆と村上ハウス』は混雑が予想されるため1時間あたりの定員が用意されている(チケット価格は1,100円)。詳細は下記よりチェック。
「マガジンハウス博 “銀座から世界へ”」
会場では前回の記事でお伝えしたように、Casa BRUTUS編集部だけでなく、各編集部が趣向をこらした展示やイベントを開催。たとえば、BRUTUS編集部は日替わりで国内屈指の人気ロースタリーがカフェ出店を行い、POPEYE編集部やクロワッサン編集部、Hanako編集部はオリジナルグッズの物販も行う(Tarzan編集部が主催するレスミルズとのイベントは残念ながらすでに完売)。
会場の〈Ginza Sony Park〉は「街に開かれた施設」という設計思想を持つ。入場も無料なので、ぜひ気軽に訪れてみてほしい。
Information
マガジンハウス博 “銀座から世界へ”
〈Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)〉Google Map。2025年10月10日~10月25日。10月15日休。10月10日は16時〜19時。平日は12時~20時、土日祝は11時~19時(最終入場は閉場の30分前まで)。入場無料。ただし『村上隆と村上ハウス』の観覧は有料。※B3 フロアにあるカジュアルダイニング 1/2 (Nibun no Ichi) は11時~21時(LO 20時)。