教えてくれた人
中島靖弘 (なかじま・やすひろ)/湘南ベルマーレトライアスロンGM。フィットネスクラブのアスレチックトレーナーを経て、湘南地域に根差したトライアスロンチームを2002年に設立。ランニングを含めた幅広いスポーツに精通し、動作解析などの専門的な指導で定評がある。
若杉恵夢(わかすぎ・えむ)/湘南ベルマーレトライアスロンコーチ。キッズから成人まで、ランニングやスイミングをはじめトライアスロンの魅力を伝える指導者。同クラブのほか、母校の日本体育大学トライアスロン部の指導と運営などにも携わっている。
ヒザ周辺の筋肉を鍛えて悩みを解決。まったく新しいサポートギア。
シーズン到来!秋晴れの下、どこまでも走りたい気分だ。でも、そんな時にふとよぎるのがヒザへの負担……。
「ヒザ痛の原因は、ひとつにまとめられません。大きく言えるのは、特定の筋肉への疲労によって、筋の衝撃吸収性が阻害されることで痛みに繫がります。原因は、フォームそのものや、オーバートレーニングなどさまざまです」
と語るのは、ランニング指導で定評がある、〈湘南ベルマーレトライアスロン〉の中島靖弘さん。
「ランニングは、カラダの真下で着地をし、地面を踏みつけ、その反力を利用したジャンプで、カラダは前に進みます。ヒザの怪我のリスクを減らすには、太腿を上げ、地面を踏みつける動作を身につけるトレーニングが必要なのです」
中島さんと一緒に取材に応じてくれたのは、同じく湘南ベルマーレトライアスロンの若杉恵夢さん。さらに、医療基準のスポーツ用サポーターやインソール(シューズの中敷き)で知られる〈ザムスト〉ブランドを展開する〈日本シグマックス〉の森亮太さんにも加わってもらうことにした。
話題は、新たに〈ザムスト〉が開発したヒザ痛対策のトレーニングをサポートするギア《モーションエイド サイ ロード》。動き(モーション)を支えて援助(エイド)する、“トレーニング×怪我予防”という新発想の製品である。
「スポーツをしながらヒザに悩みを抱える人たちは、日本に96万人いると推定しています。しかも、そのうちの50万人がランニングをしている人たちです。多くの方々の悩みに応えるための開発には、5年を費やしました」(森さん)
装着の3ステップ
《モーションエイド サイ ロード》は、装着してランニングするだけで、筋肉への効果的な負荷が得られ、ヒザの負荷軽減もサポートするトレーニングギア。しかも個々人の体格(体重)に応じた「パーソナルローディングシステム」によって、150g単位でウェイトが調整でき、過度な負荷も防げるという。
「ウェイトを付けることで、太腿が自然に大きく上がり、フォームの改善が期待できます。実際に使ってみると、私の股関節の動きも良くなり、カラダの上下動のブレも改善しました」(中島さん)
「着けて走るだけで、ヒザ痛の予防が期待できるのは魅力です。まずは、ジョギングなどの低速で、距離も短めで使うのがお薦めです。続けることで、普段のランが楽に感じるはずです」(若杉さん)
注意すべきは、「トレーニングギア」という点。日本シグマックスの森さんも強調する。
「通常よりもヒザへ負担を与える製品のため、痛みがある急性期のヒザ痛の人は使用を控えてください。ヒザに不安があれば、サポーターとの併用もお薦めです! 」
トレーニングで怪我を予防する《モーションエイド サイ ロード》。ヒザのみならず、シリーズ化も計画しているのだとか。
「怪我を予防するには、繰り返し刺激を入れ、動きを改善する必要があります。カラダの動き(モーション)そのものをエイドする《モーションエイド》シリーズに期待したいですね」(中島さん)
Information
MOTIONAID THIGH LOAD(モーションエイド サイ ロード)
装着してランニングするだけで、筋肉への効果的な負荷が得られるため、ヒザへの負担軽減をサポートするトレーニングギア。ウェイトを付けても動きやすく、カラダにフィットするホルダー本体は、3サイズ展開(S〈太腿の周径48〜52㎝〉、M〈同52〜56㎝〉、L〈同56〜60㎝〉)。専用ウェイト約150g×14枚付き、16,500円(税込み)。
問い合わせ先
日本シグマックス
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