早くて簡単、腸も喜ぶ!最強の“菌活ごはん”レシピ。

玄米、もち麦、冷やごはんを使い、発酵性食物繊維をラクにおいしく!さらに発酵食品をプラスした“発酵ゴールデンコンビ”で、忙しい日にも腸に良い自炊を。

編集・取材・文/川端浩湖 撮影/黒川ひろみ

初出『Tarzan』No.909・2025年8月28日発売

教えてくれた人

しらいのりこ/お米料理研究家。新潟県出身。シライジュンイチ氏とともに、ごはんのおいしさを世に広めるフードユニット〈ごはん同盟〉として活動。ごはん料理、ごはんに合うおかずなどを提案。炊飯教室なども精力的に開催している。

最強の“菌活ごはん”3選!

「発酵性食物繊維を無理なく摂れる食材。それはごはんです!」。そう断言するのは、お米料理研究家のしらいのりこさん。玄米ごはんやもち麦ごはんは発酵性食物繊維の宝庫。しかも今どきはコンビニでも手に入る。

さらに我らが白メシも、エネルギー源としてだけでなく、腸内で善玉菌のエサになってくれるというのだ。

「冷やごはんは温かいごはんよりもレジスタントスターチが豊富。この成分、小腸では消化されず、大腸まで届いて発酵性食物繊維として働いてくれます。ぬか漬けを乗せた冷やし茶漬けなんて、まさに最強の“菌活ごはん”ですよ」

漬物や味噌などの発酵食品は、ごはんとの相性も文句なし。日本の伝統的な発酵食品。それは“育菌”の頼れる味方なのだ。

レンチン大豆キーマカレー

菌のパワーを生かすため、ヨーグルトと味噌は後入れが鉄則。玉ネギ、エノキタケも発酵性食物繊維としてしっかり働いてくれる。

レンチン大豆キーマカレー

材料(1人分)
  • 玄米ごはん…適量
  • 玉ネギ…1/4個
  • エノキタケ…1袋(100g)
  • 【A】
    ・豚挽き肉…100g
    ・蒸し大豆…1パック(150g)
    ・おろしニンニク…小さじ1
    ・カレー粉…大さじ1
    ・砂糖…小さじ1
    ・水…大さじ3
  • 【B】
    ・プレーンヨーグルト…大さじ3
    ・味噌…小さじ4
作り方
  1. 玉ネギは縦薄切りにする。エノキタケは石突きを切り、1cm長さに切る。
  2. 耐熱ボウルに1とAを入れてさっと混ぜ、ラップをせずに電子レンジ(600W)で4分加熱してひと混ぜする。さらに2分加熱して取り出し、Bを加えて混ぜ合わせる。
  3. 器に玄米ごはんを盛り、2をかける。

ねばとろ漬物丼

これぞ菌活メニューの理想形。パックごはんを利用すれば、あとは具を乗っけるだけ。塩気が足りなければ野沢菜漬けを増やしても。

ねばとろ漬物丼

材料(2人分)
  • もち麦ごはん…適量
  • 長芋…100g
  • 野沢菜漬け…40g
  • たくあん…2切れ(20g)
  • 納豆…1パック
  • 白炒りゴマ…小さじ1
  • 焼きのり(ちぎる)・豆板醬(好みで)…各適量
作り方
  1. 長芋は皮を剝いてすり下ろす。
  2. 野沢菜、たくあんはみじん切りにする。ボウルに納豆と付属のたれを入れて混ぜ、野沢菜漬け、たくあん、白炒りゴマを加えて混ぜ合わせる。
  3. 器にもち麦ごはんを盛り、1、2を乗せる。のりを散らし、好みで豆板醬を乗せる。

ぬか漬けとチキンの冷やし茶漬け

サラダチキン&ぬか漬けはやみつきの相性。麦茶の代わりにウーロン茶、水でもOK。ごはんを洗うと粘りが取れてサラサラいける!

ぬか漬けとチキンの冷やし茶漬け

材料(2人分)
  • 冷やごはん…適量
  • サラダチキン(市販)…1/2パック
  • ぬか漬け(キュウリ)…1/2本
  • ゴマ油…小さじ1
  • 青ネギ(小口切り)・麦茶…各適量
作り方
  1. サラダチキンは手でほぐす。ぬか漬けはせん切りにする。ともにボウルに入れ、ゴマ油で和える。
  2. ザルに冷やごはんを入れ、流水でさっと洗って器に盛る。1、青ネギを乗せ、麦茶をかける。
ごはんに乗せて手軽に菌活!

塩麴なめたけ|きのこ×塩麴は腸が喜ぶ名コンビ。

塩麴なめたけ

  1. エノキタケ1袋は3cm長さに切り、シメジ1パックは石突きを切る。
  2. ともに耐熱容器に入れ、電子レンジ(600W)で3分加熱。
  3. 粗熱が取れたら塩麴大さじ1〜2、ゴマ油大さじ1を加えて和える。冷蔵庫で3〜4日間保存OK。

梅ニンニク味噌|味噌+ニンニクで菌活効果アップ。

梅ニンニク味噌

  1. 梅干し(塩分14%程度)2個は種を取って軽く叩き、味噌大さじ4、おろしニンニク小さじ1、削り節4gを加えて混ぜ合わせる。

生野菜につけてもよし、焼きおにぎりに塗っても◎。冷蔵庫で1か月保存できるのも嬉しい。