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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、意外と身近な問題です!

睡眠課題に向き合うグローバルカンパニー〈レスメド〉。その全面サポートで、“自分史上最高の眠り”を目指すイベント「いびきツアー」が開催された。たかがいびきと侮れない、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の恐怖と対策ついて、参加者が学んだ様子を編集部が徹底レポート。

取材・文・編集/大田原 透 撮影/小川朋央

初出『Tarzan』No.905・2025年6月19日発売

“自分史上最高の眠り”を目指す「いびきツアー」。何ともユニークな1泊2日のイベントが、都内某所で開催された。

内容は、医師による質の良い睡眠のための最新の快眠学をメインに、いびき改善エクササイズ、同じ悩みを抱える参加者同士の座談会など、盛りだくさん。食堂で夕食を摂った後は、風呂にゆったり浸かり、快眠サポートのアメニティを試して早めに就寝、翌朝に爽やかに目覚め、各自のスケジュールでチェックアウトという贅沢なメニューだ。

このイベントは、さまざまな睡眠課題に関するソリューションを提供するグローバルカンパニー〈レスメド〉の全面的なサポートによって実現した。

「日本は睡眠の満足度が低く、多くの課題を抱えています。にもかかわらず医師や専門家に相談する機会がなく、ジレンマを抱えています」

イベント冒頭、最新の「世界睡眠調査2025」による世界と日本の睡眠の課題についてレクチャーしたのは、〈レスメド〉の芝滝直也さん。芝滝さんは、睡眠のさまざまな悩みに答える、同社の「おはようコーチ」という役割を担っている。

「日本は、調査国中で最も睡眠時間が短く、平均が7時間5分に対して、6時間34分しか寝ていません。3年連続の最下位で、睡眠の大きな課題である睡眠時無呼吸症候群(SAS)への、具体的な解決策や治療法も浸透していません。SASは、無呼吸を伴ういびきが特徴で、昼間に強い眠気を伴うなどパフォーマンスや健康にも影響を及ぼします」

芝滝さんによると、日本にはSASの中等症以上が943万人(右下コラム注参照)との推定があるが、治療を行っている人はわずか7%※。“たかがいびき”ではないのだ。

※厚生労働省:e-Stat,社会医療診療行為別統計(旧:社会医療診療行為別調査)/社会医療診療行為別統計 / 令和4年社会医療診療行為別統計 / 診療行為の状況 /医科診療 / 第8表2022:D列2279行.[2024年4月閲覧]https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450048&tstat=000001029602&cycle=7&tclass1=000001205520&tclass2=000001205580&tclass3=000001205581&stat_infid=000040065227&cycle_facet=tclass1%3Atclass2%3Atclass3&tclass4val=0

続いて、ドクターのいびきセミナー。

「鼻がつまっていたり、喉の扁桃や顎が小さいなどの構造もいびきの原因です。しかし多くは、肥満で喉の周りに脂肪がつき、気道が狭まることで発生します」

いびきのメカニズムを解説してくれたのは〈ウチカラクリニック〉の森勇磨先生。森先生は、いびき自体は病気ではないが、さまざまな病気に関係すると語る。

「睡眠時、本来は副交感神経が優位になりリラックスするのですが、SASによって交感神経が優位になって血圧が上がります。肥満がSASを招き、それが原因で高血圧になり、ひいては動脈硬化を引き起こすようなドミノ倒しが発生する可能性が増します。高血圧だけでなく、SASは糖尿病などの生活習慣病と深い関係も示唆されているのです」

森先生は、睡眠を記録することで、自分の睡眠を客観視して、自らの行動変容を促すことを推奨している。

「それでも改善が見られない場合は、レスメドの睡眠相談や、今ではオンライン診療も行われているので、私たち医療機関に相談するのが大切です」

SASの治療も、早期発見から。自宅で行える簡易検査を経て、疑わしき場合は精密検査に至る。現在は、精密検査を自宅で行うところも増えてきたという。レスメドの最新の世界睡眠調査では、いびきを筆頭の理由に、パートナーと別々に寝る「睡眠離婚」の実態も浮き彫りになっている。日本では頻度によって37%〜57%にも上る、身近ながら深~い夜の悩みなのだ。

いびきツアーに参加した方々の声

今さら聞けない「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」って?

睡眠時に、無呼吸(10秒以上呼吸が止まる)や浅い呼吸(低呼吸)が何度も繰り返し起こる状態を睡眠時無呼吸症候群(SAS)と呼ぶ。SASは舌根沈下(舌の根元が喉の奥に落ち込む状態)で引き起こされる閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)が種類として最も多い。いびきを伴うことが多く、ベッドパートナーの睡眠も妨げるため、互いのさまざまな健康問題に繫がる。体重の過多や肥満、加齢、喫煙、寝る前の飲酒もSASのリスクを上げる。日本では中等症以上のSAS患者が推定943万人※。医療機関による「睡眠呼吸検査」と診断を経て、適切な治療を受けることが大切だ。

※ Benjafield AV, et al : Estimation of the global prevalence and burden of obstructive sleep apnoea : a literature-based analysis. Lancet Respir Med 7 : 687―698, 2019. Figure2 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31300334/

「レスメド 世界睡眠調査2025」

アメリカ合衆国、中国、インド、イギリス、日本など世界13の国と地域の30,026人を対象に調査。3月14日の世界睡眠デーに合わせて発表され、世界中の睡眠課題の悩みの深さが浮き彫りになった。この調査で、日本は3年連続で平均睡眠時間が最下位であることが明らかに。さらに注目データが、右のグラフである。自分の睡眠状況を振り返るには「睡眠セルフチェック」へアクセス。気になる症状がある場合は、自身の判断で医師に相談する選択肢も覚えておきたい。

Q.質の悪い睡眠で疲れが取れず病欠したことがありますか?

睡眠の質と職場の生産性の関連性を示すデータ。深刻なのは、調査国中で最も睡眠時間の短い日本人が、疲れたまま働き続けている可能性の高さだ。また、従業員のほぼ半数(47%)が「自分の雇用主は睡眠の健康を気にかけていない」というデータも明らかに。

Q.どれくらいの頻度で入眠に悩むことがありますか?

日本の回答者の37%が、週に3日以上と回答。しかしながら、改善のためにスグに行動を起こす人は5%しかおらず、3分の1がそのまま過ごしているという。また、良質の睡眠が少ない傾向は女性に高く、女性は週3.83回、男性が4.13回という結果に。さらに更年期女性の44%が週に3回以上の入眠困難を経験しているという。

出典/「レスメド 世界睡眠調査 2025」https://sleepsurvey.resmed.com/(英語版)

さらに睡眠について知りたい方は、「レスメド世界睡眠調査 2‌0‌2‌5」へ。

Resmed

「スリープテック(睡眠に関するテクノロジー)」で人々をトータルにサポートするグローバル企業。オーストラリアのシドニーで1981年に創業、現在は日本を含めた世界140か国以上でサービスを展開している。Resmedが掲げる目標は「良質な睡眠習慣を促進し、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害に対する認知を高めることで、人々に最高の目覚めと健康的な生活を楽しむための手段を提供すること」。新しくなったシンボルの徐々に上へと膨らんでいく弧は、呼吸器の解剖図にヒントを得てデザインされている。

●「世界睡眠調査2025」に関する問い合わせ先:レスメド
TEL:03-5829-4410(土・日・祝日を除く9:00~17:30)
※現在、一般向けの「いびきツアー」開催予定はありません。