ビル・チルデン(テニス)|ターザンのスクラップブック
真似しようとしても決して叶わない、独自のスタイルを持ったアスリートたち。色褪せない永遠のスタイルアイコンを日替わりで紹介します。
文/白川 学 写真/アフロ
ビル・チルデン(1893-1953)|アメリカ
(テニス)
ケーブル編みに、Vネックの襟ぐりや袖口に入った鮮やかなストライプ柄が特徴的なチルデンニット。その名前の由来になったテニスプレイヤー。身長188cmの大柄な体格から「“Big Bill”(ビッグ・ビル)」の愛称で親しまれた。高い打点から繰り出されるサーブと繊細なボールタッチを武器に、キャリアを通して4大大会優勝を10回も果たしている。これは現在でも歴代8位の記録だ。そんな彼、実はかなりの浪費家で高級ホテルに住んでみたり、ブロードウェイのミュージカルをプロデュースしてみたりしたという……。引退後は資金繰りに苦しんだのか、亡くなっているところを発見された際にも、賞金が出る大会行きのチケットを持っていたといわれている。