教えてくれた人
小池花恵(こいけ・はなえ)/「ごはんと旅は人をつなぐ」をテーマにコンテンツを作成する〈and recipe〉プロデューサー。韓国語がきっかけで、文化・食にも関心を広げ日韓を往来。
松浦立依(まつうら・たつよ)/『anan』『Tarzan』などの編集を経てフリーに。長年の居酒屋・酒蔵通いの経験を活かして、2023年にJ.S.A. SAKE DIPLOMAを取得。
酒は万病の元、されど百薬の長。
大人の集いを盛り上げる酒はギフトにも重宝する。せっかくならば「百薬の長」になりうるものを。マッコリは乳酸菌、ビタミンB群、食物繊維で構成される。さらに6〜8%とアルコール度数も控えめだ。我らが日本酒も栄養面で引けを取らず。アミノ酸含有率は酒の中で群を抜く。最近は10〜13%の低アルや自然派の銘柄が注目を浴びている。
マッコリは韓国だけにあらず。
1.〈麹醇堂〉の生マッコリ
750ml590円、WEBサイト
米を蒸さずに生の状態で糖化する生米発酵法で醸造。米本来の旨みとともにアミノ酸もたっぷり!
「強めの炭酸とミントを足して、モヒート風にすると清涼感がより高まります」。(小池さん)
2.〈ベサミョン酒家〉のヌリンマウル
700ml7000円、WEBサイト
シュワッとした喉越しでスルスルいける。
「ほどよい酸味は味付けの濃い料理と相性抜群。タイムやローズマリーを添えてカクテルのように楽しむのも、ありです」。(小池さん)
3.〈浜地酒造〉の唐草まっこり
720ml1,375円、WEBサイト
とろとろでなめらかな舌触りはまるでヨーグルト!?福岡の酒蔵による一本は濃厚な甘さも特徴。
「氷を入れたグラスに注いでレモンを搾った飲み方でも肉と合います」。(小池さん)
4.〈楯の川酒造〉のホームランまっこり
720ml1,595円、WEBサイト
試行錯誤を重ねた蔵元が指名した若手が生んだ、一発逆転の味。そんな開発秘話を名前に託した。甘酸っぱい飲み口はモツや焼き肉のよき相棒となる。
「野球ラバーに捧げたい」。(小池さん)
5.〈ボクスンドガ〉のソンマッコリ
935ml2,200円、WEBサイト
合鴨農法で栽培された米と麴のみが原料の新鋭は、“マッコリのシャンパン”との異名も持つ。人工菌と防腐剤もフリー。
「酸味、旨味、甘味がベストバランス!」。(小池さん)
低アル、ナチュール、日本酒だって。
6.〈今田酒造本店〉の富久長海風土 Seafood 純米スパークリング
500mlALC.13%1,485円、WEBサイト
瓶内二次発酵によるシュワッとしたガス感とレモンのような爽やかな酸味に夢中に。
「カルパッチョなど和洋問わず魚介料理を引き立ててくれそう。シャンパングラスでぜひ」。(松浦さん)
7.〈松瀬酒造〉の松の司みずき
720mlALC.13%1,936円、WEBサイト
通常銘柄とは異なる水を調達。柔らかなその特性を活かした。
「口当たりはやさしいのに、奥深さもある。ラベルのように美しい水彩画の印象。何時間でも飲んでいられます」。(松浦さん)
8.〈花の香酒造〉の産土 穂増 HOMASE
720mlALC.13%3,850円、WEBサイト
江戸時代の在来米「穂増」を復活栽培し、無農薬無施肥、造りで仕込んだ。
「南国の果実を思わせる香りに引き寄せられ、微かな泡と、ほのかな甘みが迎えてくれます」。(松浦さん)
9.〈nondo〉のどぶろく 水酛無添加生
500mlALC.10〜12%2,750円、WEBサイト
岩手県遠野市産の無農薬無肥料米が原料のどぶろく。発酵が続いているため、吹きこぼさないように開栓直前まで冷蔵を。
「軽快で爽やかな味。お米に感謝したくなります」。(松浦さん)
10.〈せんきん〉の仙禽 オーガニック ナチュール
720mlALC.14%2,200円、WEBサイト
有機栽培の古代米「亀の尾」を10%だけ削り、米の力を最大限に活かす。
「発酵のための酵母は無添加。しっかりとした酸味とキレのよさが特徴。これぞ自然派、な味わいです」。(松浦立依さん)