ぼくは日本に10年以上住んでいますが、体があまり柔らかくないので、正座などで苦労することがよくありました。デッサンをするときには頭と心と手を使っていますが、姿勢を意識しているとはあまり言えません。突然、先生に「足を抱えて左右に振ってください」と言われたとき、まるで自分の足を赤ちゃんに見立ててあやすような感覚でした。デッサンが上手になるには、ある程度、自分に優しくなる必要があるような気がしました。
先生のコメント
ヨガにおいてアサナ※のプラクティスはとても大切です。とくに座位は身体が硬いと座ることすら困難な人も多く、瞑想どころではありませんね……。
一生懸命ポーズをしなきゃと頑張りすぎたり、先生や凄いポーズができる人達と自分を比べてしまったりせずに、自分自身と向き合いながら、身体のキャパシティを知ることからはじめましょう。「こんなことができた!」「動ににくくなってしまった」など、年齢を問わず新たな発見があり、楽しいはず。自分への優しさは心を穏やかにしてくれますし、そのマインドは他者へも伝わっていくものです。