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タンパク質と、何が同じで、どう違う?ジェーン・スーと〈味の素(株)〉社員が語るアミノ酸のこと。
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髪と肌の若々しさを保つには、内と外からのアミノ酸ケアが欠かせない。味の素(株)のヘアケア・スキンケアのプロフェッショナル、瀧澤千夏さんとその働きを、ひもとこう。
瀧澤千夏さん
たきざわ・ちなつ/味の素(株)バイオ&ファインケミカル統括部。アミノ美容グループ所属。ヘアケア・スキンケア製品やサプリメントなど、幅広い製品の企画開発に携わるプロフェッショナル。
「髪の大敵は乾燥や摩擦、ヘアカラーやパーマ、紫外線や熱など多岐にわたります。昨今は夏が長くなり紫外線を浴びる時間も増えたため、抜け毛や髪の細り、パサつきなどに悩む方が多くなったと感じています」と語るのは、味の素(株)のヘアケア・スキンケアのプロフェッショナル、瀧澤千夏さん。
「肌の3大ストレスは、紫外線、乾燥、酸化です。さらに内的な原因として、生活習慣や栄養バランスの乱れ、精神的なストレスも影響します。実は、肌だけでなく、髪にも同じことが言えるのです」
現代人の髪や肌は、内と外からダメージを受けていると瀧澤さん。
「ここ数年、人々の〝美しい肌〟への意識が変化しています。〝白くてキメの細かい肌〟から〝ダメージを跳ね返す健康的でしなやかな肌〟への注目です。この〝しなやかな肌〟に欠かせない成分がアミノ酸です」
肌のうるおいとハリのもととなるコラーゲンの材料は、アミノ酸。また、肌表面の角質にはNMFという保湿因子があり、これもまた50%以上がアミノ酸でできている。
昨今の美容界のトレンドである、ペプチド。このペプチドも、アミノ酸からできている。
「ペプチドは、アミノ酸が2〜50個繫がっています。さらに、アミノ酸が50個以上になるとタンパク質になります。一概には言えませんが、ペプチドは高い働きが期待される反面、使い方によっては肌への刺激になってしまいます。しかし、ペプチドのもとでもあるアミノ酸は、分子が小さいために肌にも浸透しやすく、しかも安全性も高いというメリットがあります」
若々しく健康的な肌のために、アミノ酸をどのように活用すればよいのだろう?
「大切なのは、肌自体が健康的なうるおいを取り戻そうとするチカラです。そのサポートをアミノ酸が担っています。栄養バランスや生活習慣の乱れによって、本来は内側から供給される栄養に偏りが生じます。そんな時には、内側からのアミノ酸ケアだけでなく、肌の外側からのケアも大事になります」
最新の研究では、シワのメカニズムの一端が解明されたのだとか。肌の細胞の繫がりが弱体化して微細なちぎれとなり、それがネットワークのようにシワとなる。肌細胞を繫ぐタンパク質の原料もアミノ酸。細胞実験では、アミノ酸を添加すると、肌細胞同士を繫ぐタンパク質の量が増えることが分かったという。
パサつき若々しさを失った髪の原因もまた、アミノ酸なのだとか。
髪の表面にあり、うろこ状で内部を守るキューティクル。キューティクルの保湿成分もアミノ酸だ。アミノ酸配合のコンディショニング剤を使うことで、髪の保湿力が高まる。
「毛髪の水分を保つには、外膜のキューティクルがしっかり閉じ、髪内部のアミノ酸の強い結合が大切です。傷んだ髪では、水ですすぐだけでもアミノ酸が流出してしまいます。アミノ酸配合のヘアケアアイテムを選ぶことで、髪を洗う際にもアミノ酸の流出を抑えながら、さらに失った分をケアできるのでお薦めです」
髪と肌の若々しさを保つには、内と外からのアミノ酸ケアなのだ。
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取材・文・編集/大田原 透 撮影/小川朋央
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