いい睡眠がいい芝居をつくる。俳優・加藤諒さんがたどり着いた快眠の極意
どんな人でも必ず眠る。でも、睡眠に対する意識や向き合い方は人それぞれ。メディアでよく見るあの人や、大忙しのあの人はどんな睡眠を取っているんだろう。今回は、俳優・加藤諒さんに“眠りとわたし”の話を教えてもらった。
取材・文/門上奈央 撮影/大内カオリ スタイリスト/久保田姫月 ヘア&メイク/杉野智行
初出『Tarzan』No.876・2024年3月21日発売
加藤 諒さんの睡眠ルール
- 手軽に使える睡眠アプリで自分の睡眠リズムを整える
- サウナは時間やセットよりその時の心拍数を基準に
- 日中にカラダを動かしてフィジカルを疲れさせる
快眠のための駆け込み寺はサウナ
圧倒的な演技力と人情味が持ち味の加藤諒さん。意外にも(?)、睡眠には悩まされてきたようだ。
「学生時代は学業とダンスのレッスン、オーディションなど予定を詰め込んでいて、普通に眠れました。でも大学卒業後から26歳頃まで仕事が少なく、生活が夜型になり、睡眠リズムも狂いました」
俳優業が軌道に乗ると芝居に対する責任と重圧で睡眠にも支障が。
「撮影前夜に台詞を覚えてそのまま寝ると、リセットされて台詞も忘れてしまいそう!なんて恐怖心から睡眠を犠牲にしていた頃、俳優仲間に勧められてアプリ『スリープサイクル』を入れました。睡眠分析のほか、入眠を促す音楽やいびき録音もできるんですよ〜」
また睡眠の質に不安を抱く加藤さんの駆け込み寺はサウナだ。
「もともと筋肉痛が気になる日はサウナに行く習慣がありましたが、28歳頃から睡眠のために通うように。感覚頼みで入らず、サウナ7分→水風呂→外気浴を3セットこなすとその晩は深く眠れると実感。最近はサウナウォッチで測れる心拍数を基準に入っています!!」
以前より眠れるようになった加藤さんはある真理を悟ったようで。
「日中に運動すると寝つきが格段にいい。2023年まで習いに行っていたくらいダンスが好きで、今もダンサーの友人と踊ります。あと、台詞を覚えたら寝ずにいるより寝た方が脳内で整理されて記憶が残りやすい、と最近実感するように。いい睡眠を取れたらいい芝居ができると、やっと気づきました」