睡眠負債を小銭で返す。俳優・小手伸也さん流の睡眠術
どんな人でも必ず眠る。でも、睡眠に対する意識や向き合い方は人それぞれ。メディアでよく見るあの人や、大忙しのあの人はどんな睡眠を取っているんだろう。今回は、俳優の小手伸也さんに“眠りとわたし”の話を教えてもらった。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 スタイリスト/藤井やすのり ヘア&メイク/村中サチエ<br /> <br />
初出『Tarzan』No.876・2024年3月21日発売
小手伸也さんの睡眠ルール
- 睡眠時間を確保することに敢えて無理にこだわらない
- あらゆる隙間時間を利用し積極的に仮眠を取る
- いかに睡眠時間が短くても朝6時には必ず起きる
睡眠時間は平均で4、5時間
5年前にブレイクし、“シンデレラおじさん”として注目を浴びた俳優の小手伸也さん。
今やドラマや映画に欠かせない名バイプレイヤーだが、撮影現場で眠りコケている姿をしょっちゅう共演者に激写されているとか。というのも、
「睡眠時間は平均で4、5時間。テレビの仕事が多くなり始めてからは3時間ぐらいしか寝られないということも珍しくありません」
そんな超・短時間睡眠ゆえ日中は隙あらば仮眠を取っているそう。
「睡眠時間が短くてセリフの入りが悪くなるとかパフォーマンスが落ちることはないです。昔から夜型人間だし、どちらかというとショートスリーパーかもしれない」
睡眠の質や量を上げるために特別なことはしていない。この時間に必ず眠りにつく!と自分に睡眠を強いると、かえって精神的負担になって気が休まらないと言う。
「ドラマの撮影中は撮影が深夜まで延びたり早朝から始まったりと決まったスケジュールではなく食事の時間もバラバラ。そんな状況でストレスなく生きるために何ができるかなって考えたら、いっそ夜眠れないなら寝ないで過ごして移動時間や休憩時間に10分、20分寝て睡眠負債を小銭で返していけばいいやって思ったんです」
とはいえ、朝は家族のリズムに合わせて起きる。前夜遅く寝ても6時には起床して朝一番のトイレ掃除がルーティン。なーんだ、朝の体内時計のリセットがきちんとできているなら安心だ。今日もせっせと小銭を返済してください!