イタリア語で“鉄の道”を意味する岩登り、ポルトガルでも人気のスポーツに
世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回は、ポルトガルでも人気のスポーツ、イタリア語で“鉄の道”を意味する岩登り「ヴィア・フェラータ」について。
edit: Takashi Osanai
初出『Tarzan』No.875・2024年3月7日発売
軽装でのクライミングで「海の道」を行く
イタリア語で“鉄の道”を意味する「ヴィア・フェラータ」は、ハーネスやカラビナを使い、岩場に固定されたワイヤーをたどる岩登りのこと。
もともとは第一次世界大戦中に兵士たちが山岳を越える手段として生まれたといわれているが、クライミングの技術に乏しい人でも気軽に挑戦できるため、ここポルトガルでも人気のスポーツとなっている。
欧州にはアルプス山脈をはじめとした峡谷を巡るコースが多い一方、海洋大国ポルトガルには「カミニョ・ド・マー(海の道)」という海からそびえ立つ崖を巡る注目コースがある。
これはリスボン近郊のアラビダ自然公園でアウトドアツアーを提供する〈Vertente Natural〉のオーナーたちが、観光客が激減したパンデミック中に作り上げたもの。高さ100mの崖を登る足元に広がるのは、この地域で最も素晴らしいと評判の海岸の風景だ。
WRITER
HIGASHI RIKA/昨夏にオレゴン州ポートランドからポルトガル・リスボンへと移住。著書にポートランドっ子を取材した『好きなことして、いい顔で生きていく』がある。