ハワイの密林を160キロ走る「楽園の地獄」をNHKがドキュメント

ハワイの密林を160キロ走り続ける超過酷なトレランレースをNHKの人気シリーズ『グレートレース』がリポート。自ら進んで困難に飛び込む者たちの「挑む理由」に迫る。

楽園を舞台に繰り広げられる地獄のレース

NHKのドキュメンタリープログラム『グレートレース』をご存知だろうか。

ヨーロッパアルプスを舞台に100マイル余を走る世界最高峰のトレランレース『UTMB』を筆頭に、絶海に浮かぶレ・ユニオン島やメキシコのコッパーキャニオン、モンゴルの大草原を舞台にしたウルトラレースなどをドキュメントしてきた人気番組だ。

最新作の舞台は日本人にも馴染み深いハワイのオアフ島。

ワイキキビーチの裏山を160キロ、2日間ノンストップで走り続ける過酷なトレランレース『HURT100』に密着する。

グレートレース

ワイキキビーチの裏側で、地獄のレースが繰り広げられていた。

累積標高差約8,152メートル、制限時間は36時間、完走率は47%で「全米でも一、二を争う過酷なトレランレース」と称される。

熱帯雨林はぬかるんでおり、木の根が飛び出しているためランナーの転倒が相次ぐ。ヘッドライトを使ったナイトランも経て身も心も極限状態になりながら、それでも進み続けるランナーたち。しかし、その表情はなぜか一様に笑顔だという。

グレートレース

夜間、意識が朦朧とするランナーを励ますエイドスタッフ。

グレートレース

老若男女、国籍問わず多様な人々が挑戦する。

感極まる挑戦者たちの姿に目頭が熱くなる。

過酷なレースに笑顔で挑むランナー、それぞれの思い

レースには、『HURT100』をこよなく愛し、ハワイに移住した日本人ランナーをはじめ、様々なランナーが参加。ある者は「亡き妻との思い出」を胸に、またある者は戦禍に苦しむ祖国のために、それぞれの思いを抱えながら挑戦している。

番組では、そんな過酷すぎるレースに引き寄せられ、身も心も極限状態になりながらゴールを目指すランナーたちに密着。

己のために、あるいは他者のために、進んで”困難”を選択し、自らの限界と闘い続ける者たちの「挑む理由」に迫る89分となる。

INFORMATION

番組名:グレートレース「ハワイ 傷だらけの160km 己のために あの人のために」

放送日時:2024年3月23日(土) NHK_BS 15:15~16:44

語り:三浦貴大(俳優) 武内陶子

HP:番組公式サイト