〈マーガレット・ハウエル〉が〈ミズノ〉とコラボレーションをする理由
実用に根ざし、タイムレスなプロダクトを作り続けてきた〈マーガレット・ハウエル〉。ここ数年続く日本のスポーツメーカー〈ミズノ〉とのコラボレーションから、最新作が届いた。
文/編集部
マーガレット・ハウエル
1946年生まれ。メンズシャツを起点に、1970年に自らのブランド〈マーガレット・ハウエル〉を創設。実直で着心地の良いコレクションを一貫して発表し続けている。
マーガレットさんは、泳ぐのが好き。
2017年の秋冬コレクションを出発点に、継続して日本のスポーツメーカー〈ミズノ〉とコラボレーションしたプロダクトを発表している〈マーガレット・ハウエル〉。ロンドン生まれのクロージングブランドと、大阪発のスポーツブランド。意外なコラボレーションの背景には、デザイナーのマーガレットさん自身が水泳やウォーキングなどのアクティビティに親しむ中で、確かな技術を持つ専門メーカーとものづくりをしたいという思いが募ったのだという。
「エクササイズとしてのスイミングが好きなので、自然な流れで機能や性能に優れたものづくりをしている会社と組んでデザインがしたいと思ったのです。〈ミズノ〉にはその技術があり、実用的なディテールにもこだわりがあります」――マーガレット・ハウエル
〈マーガレット・ハウエル〉と〈ミズノ〉に通じる理念
1906年に水野利八が小さなスポーツ用具店を大阪に開いて以来、〈ミズノ〉はスポーツの発展のためのものづくりにこだわりぬいてきた。 ミズノのものづくりは常に技術革新とクラフトマンシップの融合によって創業の理念を守り続けている。革新の伝統のなかで生まれてきた製品に、 現代的な解釈をこめてつくりあげるミズノのスポーツスタイルは、〈マーガレット・ハウエル〉のコレクションの理念にも通じる。
「専門分野に特化したメーカーとモノづくりができることは非常に光栄です。 ミズノはその良い例で、軽量なテクニカルファブリックをアクティブなスポーツウエアに使用しています。 一緒に取り組み、個々のスタイルを調和させることで、より良いコレクションを創り出しています。 私は服が機能的でありながらコンテンポラリーであるべきだと信じています」――マーガレット・ハウエル