世界最大級のビッグウェーブスポット。ポルトガルの「漁村ナザレ」
世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回は世界最大級の波に挑むビッグウェーブチャレンジについて。ポルトガルのナザレには、その地理的特徴から壁のような波がそそり立つ。
edit: Takashi Osanai
初出『Tarzan』No.873・2024年2月8日発売
世界最大級の波に挑む。ポルトガル「ナザレ」のビッグウェーブ
冬はビッグウェーブのシーズン。
ポルトガルの静かな漁村ナザレの名が世界に知られるようになったのも大波がきっかけで、2011年にハワイのビッグウェーバー、ギャレット・マクナマラが20m超の波にライド、「史上最大の波に乗ったサーファー」(当時)としてギネス記録が樹立されたことにある。
そのナザレには、三日月形の海岸線や、同海岸の沖に広がる深さ5km・長さ230kmに及ぶ欧州最大の海底峡谷という地理的特徴があり、これらの影響から壁のようにそそり立つ波が姿を見せる。
この時期には波とサーファーの勇姿をひと目見ようと多数のギャラリーで辺りは一杯に。
なかでも2016年から毎冬行われているワールドサーフリーグ(WSL)が行う大会は注目度が非常に高く、試合の開催日に小さな漁村は世界の中心となって、サーファーが波に挑むたび大歓声に包まれる。
WRITER
HIGASHI RIKA/昨夏にオレゴン州ポートランドからポルトガル・リスボンへと移住。著書にポートランドっ子を取材した『好きなことして、いい顔で生きていく』がある。