目力なのか、筋肉なのか、もしくは内面から湧き出る闘志なのか
入江陵介というひとりのスイマーがいる。長年に渡り、日本水泳界において絶対的な存在の一人だ。その入江選手が日本のトップであり続けている間に何人ものスイマーがプールを去っていったが、彼は今なお頂点で泳ぎ続けているのだ。
そんな彼の泳ぎはいつ撮っても美しい。背泳ぎの場合、水飛沫などで顔が見えくかったり撮りにかったりする選手が多々いるなかで、彼の美しくもダイナミックな泳ぎは本当に撮りやすいのだ。
PICSPORTのインスタグラムでも何度か彼の写真をアップしている。他の選手ではあまりしないのだがモノクロ写真に加工して。入江選手ファンからの反響も多いが、本人からの「なぜ僕だけモノクロ写真?!」という反応もあったりもするが気に入ってもらえてるはず(?)だ。
入江陵介はモノクロームで更に映える!それが長年、彼を撮り続けてきてわかったことだ。
泳ぎの写真もさることながら、レース前後の表情や仕草がまたフォトジェニックだ。目力なのか、筋肉なのか、もしくは内面から湧き出る闘志なのか、撮っていても楽しくなる。
2024年にはパリオリンピックが開催される。代表になれば入江選手も34歳という年齢での参加となる。花の都と呼ばれるパリで、彼の活躍を撮影するのが楽しみだ。
レース直後、タイムを確認する入江陵介。2022年12月13日 世界短水路選手権(メルボルン)
予選後、自身の順位とタイムを見つめる。2019年4月3日 第95回 日本選手権水泳競技大会(東京辰巳国際水泳場)
ダイナミックな泳ぎの入江陵介。2021年6月5日 ジャパンオープン2021(千葉県国際総合水泳場)
決勝前の入場シーン。2023年4月9日 第99回 日本選手権水泳競技大会(東京アクアティクスセンター)
スタート前に見せた静かな闘志。2019年4月4日 第95回 日本選手権水泳競技大会(東京辰巳国際水泳場)
レース前の入江陵介。2019年4月8日 第95回 日本選手権水泳競技大会(東京辰巳国際水泳場)
信じられないくらいに真っ直ぐに腕を伸ばす。2019年4月8日 第95回 日本選手権水泳競技大会(東京辰巳国際水泳場)
泳ぎをイメージする入江陵介。2019年4月8日 第95回 日本選手権水泳競技大会(東京辰巳国際水泳場)
レース前の入水はいつもこのスタイル。2021年2月7日 KOSUKE KITAJIMA CUP 2021(東京辰巳国際水泳場)
スタートの瞬間からこのリードを奪う。2021年4月7日 第97回 日本選手権水泳競技大会(東京アクアティクスセンター)
腕のまとわりつく水、もはやアートだ。2021年4月7日 第97回 日本選手権水泳競技大会(東京アクアティクスセンター)
本職が背泳ぎの入江陵介、バタフライで泳ぐレアなシーン。2021年6月5日 ジャパンオープン2021(千葉県国際総合水泳場)
シャッタースピードを遅くして、水の動きを表現。2022年4月29日 第98回 日本選手権水泳競技大会(東京アクアティクスセンター)
レース後に他の選手と健闘を讃える。2019年4月7日 第95回 日本選手権水泳競技大会(東京辰巳国際水泳場)
水から上がるとき、ゆっくりと優雅に。2019年4月6日 第95回 日本選手権水泳競技大会(東京辰巳国際水泳場)
予選終了後、全体の順位を確認する。2021年4月7日 第97回 日本選手権水泳競技大会(東京アクアティクスセンター)
レースを終え、身体から滴り落ちる水。2023年4月9日 第99回 日本選手権水泳競技大会(東京アクアティクスセンター)
引き揚げる姿も絵になる一枚。2021年4月4日 第97回 日本選手権水泳競技大会(東京アクアティクスセンター)
いわゆる筋肉ムキムキ。2019年4月7日 第95回 日本選手権水泳競技大会(東京辰巳国際水泳場)
超望遠レンズで捉えたこの表情。2021年2月5日 KOSUKE KITAJIMA CUP 2021(東京辰巳国際水泳場)
フォトグラファー・岸本勉
岸本勉(きしもと・つとむ)/1969年生まれ、東京都出身。10年余りスタッフフォトグラファーとして国内外の様々なスポーツイベントを撮影。2003年に独立、「PICSPORT(ピクスポルト)」を設立。オリンピックは夏季冬季合わせて14大会、FIFAワールドカップは8大会、ほか国内外問わず様々なスポーツイベントを取材。2015年FINA世界水泳選手権カザン大会より、オフィシャルFINAフォトグラファーを担当。国際スポーツプレス協会会員(A.I.P.S.)/日本スポーツプレス協会会員(A.J.P.S.)
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