フィンランドで再注目の浮くケア「フローテーションREST」とは?
世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回はフィンランドで再び注目を集めている感覚遮断タンクによるセラピー「フローテーションREST」について。
edit: Takashi Osanai
初出『Tarzan』No.868・2023年11月2日発売
感覚を遮断してプカリと浮き、疲れた心身を手軽にケア
幸福度の高さでたびたび話題になるフィンランドでも都市部に暮らす人々にとってストレス軽減は大きな関心事。
コロナ禍が明けて再び注目を集めているのが、1950年代にアメリカで生まれた感覚遮断タンクによるセラピー「フローテーションREST」だ。
利用者が“フロート(浮遊)”するのは奥行き約2.5m、幅約1.5mのタンク。エプソムソルトを含む人肌程度の温水に浮かび、消灯すれば外部からの刺激は限りなくゼロに。
60分ほどぷかぷか浮かぶと、マインドフルネスやストレス軽減の効果、スポーツによる疲労回復効果などが得られるという。
世界に広がるメソッドだが、ヘルシンキでは2017年に1つ目の施設がオープン。しかしあまりの人気に予約を捌き切れず、2019年には2つ目が誕生。
心身のリセットとセルフケアを手軽に行える、市民のウェルビーイングを支える場となっている。
COORDINATOR
UTANO YOSHIKO/ヘルシンキ在住歴18年。TVの撮影帯同を中心に活動。愛犬の柴犬KIKIと森を歩くのが毎日の小さな癒やし。YouTubeチャンネル『北欧さんぽ』更新中。