「最もお金がかからないダイエット法」ダレノガレ明美さんが歩く理由

ウォーキングをする理由は十人十色。ダイエットや運動不足だけが目的じゃない。なぜ歩くのか? 歩くことに何かを見出しているという人たちにその理由や歩き方を聞いてみた。奥深さや楽しみを知れば、もっと長く、もっと頻繁にウォーキングに出かけたくなるはず。今回はタレント・ダレノガレ明美さんの歩く理由。

取材・文/石飛カノ 撮影/内田紘倫 ヘア&メイク/波佐間悠子

初出『Tarzan』No.866・2023年10月5日発売

ダレノガレ明美

ウォーキングは最もお金がかからないダイエット法

誰もが羨むプロポーションの持ち主、モデルのダレノガレ明美さんが語る過去のダイエット経験はちょっと半端ない。

なにしろ週5回のペースで1日6時間のウォーキングをしていたというのだから。

「20歳のとき有名ファッション誌のデビューが決まるか決まらないかというとき、編集長から“1か月後までにカラダを絞ってきて”と言われて。

そのとき私、今よりぽっちゃりしていたんです。でもお金もないし、無料でできるダイエットってなんだろうと考えてウォーキングと食事制限に専念しました」

ダレノガレ明美

当時住んでいた巣鴨から通っていた六本木の料理教室まで約3時間の道のり。徒歩で往復して計6時間。

1か月で見事3kgの減量に成功したという。ところが、再び試練が。

「ファッション誌のデビューが決まって初めての仕事がグアムでの水着撮影。

向こうの食事って高カロリーじゃないですか。同じ量を食べてるのに他のモデルさんは全然太らないのに私だけどんどん太ってしまって、“この子に水着は着せられない”と。今は笑い話ですけどそのときはすごいストレスでした」

グアムから帰国するときは4kg増。で、再びウォーキングとスイミング、食事制限のダイエットに励む。

「水中ウォーキングを10分行ってから2km泳いで、帰りは遠回りして1時間かけて家に帰る。これを続けて1か月で5kg痩せました」

学生時代はソフトボール部で鳴らしたバリバリの体育会系。やるときはとことんやる。十数年後、体重・体型も安定した今、歩く目的はダイエットではなくストレス解消。

「週に3〜4回、自宅近くの街の中を歩いてます。仕事のこととかで悩んでいるとき、セーラー服を着たおじさんとか全身ピンクの人とか、ちょっと変わった人が歩いていたりするのを見ると、“悩んでる場合じゃない、私も頑張らなきゃ!”となんだか元気をもらえるんです」