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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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新日本プロレス「100年に一人の逸材」棚橋弘至が綴る、大胸筋のように厚く、起立筋の溝のように深い筋肉コラム。第31回のテーマは「年始に向けた調整法」について。
今年も残すところ3か月となりました。早いですね。ねぇ、早いですわね。オホホ。でも、まだ3か月ありますわ。オホホ。と、悠長に構えていたいところではありますが、そうも言っていられません。
年間を通して試合のあるプロレスという競技は、本来、オンの状態、つまり、いつ見られてもいいようにカラダを仕上げておきたいわけです。しかしながら、それがなかなか難しく、特にコロナ禍に突入して以来、ここ3年間は、思うように体重コントロールができずにもがいております。
加齢による代謝の低下も原因ではありますが、その調整法に問題があるのは自分でも分かっていて、そう、つまり、食べ過ぎが原因ですね。
もう、あっという間に、年始の1.4東京ドーム大会が来てしまう。そうなんです。そこに、ピタリとアジャストしたいのです。
多くの皆さんの前で、シン・棚橋が、ド派手に入場!ああ、理想ですね。筋肉のセパレーションが出て、二頭筋には血管も走り、肝心の腹筋もボコボコ! ええ、キャー♪ですね。
と、こうした絵は見えているので、あとは何をどうやって、そこのゴールに辿り着くか? 考えられるのは、今までやってきた調整法を一回捨てる。そうですよね。上手くできていないのなら、捨てるのも勇気。そして、新しい方法を考えていく。
…でも、3か月しかない状態で無策で突入するのは、あまりにリスキー過ぎる。誰かに指示を仰ごう。名案!プロのコンディショニングを学ぼう。
しかしながら、知り合いに、コンテストで活躍するビルダーやフィジィーカーの方はいらっしゃらない。どうする!早くもピンチ!こうなったら、インスタグラムのダイレクトメッセージで、直接お願いするとか…。
初めまして、突然のご連絡申し訳ありません。ワタクシ、新日本プロレス「100年に一人の逸材」棚橋弘至と申します。ここ3年間、思うように体重コントロールができていません。何卒、お力をお借りできないでしょうか?
これを、有名な方々に、送る。怪しまれるだろうか? 怪しまれるよね。困った。もう打つ手がない! 何をやっても上手くいかない、食べてる系ダイエッターと同じだ。まぁ、こうしてアタフタはしていますが、同年代の希望の星になるべく、決意は今のところ固いです。
残された時間は、残り3か月弱。やる気は見た目から。言葉よりも雄弁に語る肉体。浮上のキッカケもきっとここにある。
あと、なかなか体脂肪が落ちない理由として思いつくのは、睡眠時間が異常に短いこと。皆さんは、ちゃんと眠れていますか? 僕は平均睡眠時間が4時間くらいなので、せめて6時間くらいは寝たいのよ。
つまり、僕がやるべき事は、正しい食生活と、正しい生活のリズムを取り戻す事。これさえできれば、自然と理想の体型に。
体型とは、その人の生活を写す鏡のようなもの。棚橋の体型が乱れているということは、生活スタイルが乱れてしまっているということなのです。1日も早く、仕上げなければ。
ベルト戦線に絡んでいくための最低条件は、コンディション! 技術! スタミナ! コスチューム! etc…。これらが揃ってこそのトップ選手。カラダ作りもそうですよね。トレーニング。栄養。休息。どれが欠けても、筋肉は育ちにくくなります。
せっかくトレーニングをハードにしても、食事に気をつけていても、睡眠が取れていなかったのは、痛かったですね。「生まれてから疲れた事がない」とは言っていますけれども、しっかり眠ることにします。もう一度、言いますが、カラダ作りの基本ですからね。
こうして、基本に立ち帰ることで見えてきた「ロードトゥー東京ドーム」への一筋の光。期待していいのかって? もちろん。逸材に二言なし。来年のドームは、シン・棚橋に会えるのを楽しみにしていて下さい。
追加の公約として、今年はもう…チートデイなし!
はい!言いましたとも。やってやります!その代わりと言ってはなんですが、ドーム大会が終わったら、盛大なチートウィークに入ります(笑)。
たなはし・ひろし/1976年生まれ。新日本プロレス所属。立命館大学法学部卒業後、1999年デビュー。低迷期にあった同団体をV字回復に導き、昨今のプロレスブームをリング内外の活動で支える。