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通算200勝の挑戦に向け、ラボのサポートは続く|石川雅規 × inトレーニングラボ vol.3
そのジムは、ごく限られたアスリートだけがアクセスできる。東京・台場にある〈inトレーニングラボ〉。この日も、球界を代表するピッチャー・石川雅規選手の姿があった。
取材・文/大田原透 撮影/小川朋央
初出『Tarzan』No.846・2022年11月24日発売
シーズン中はコンディショニングを重視
東京・台場のオフィスビルの一画にある〈inトレーニングラボ〉。〈東京ヤクルトスワローズ〉の石川雅規選手は、この日も自身の“野球技”向上のため、カラダの調整に余念がない。
「本質的に、石川選手が何を求めているか、徹底的な理解が必要です。試合や練習も見に行きますし、ココぞという時に頼っていただけるようなサポートを心掛けています」
石川選手の担当トレーナー、下薗聖真さんは静かに語り出す。
「ラボの環境は、本当に贅沢です。アスリートだけでなく、トレーナーにとってもです。これだけのトップ選手たちを、ひとりで担当できる施設は、他にありません」(下薗さん)
石川選手の担当トレーナーは、下薗さんのみ。完全なカスタムメイドのトレーニングを、石川選手に提供している。10年ほどラボに通う石川選手、シーズン中の取り組みは、コンディショニングに重きを置いている。
「年齢とともにパフォーマンスが落ちるなかで、それをいかに緩やかにするか、コンディションの維持が今後の課題です」(石川選手)
ひとつひとつ階段を上るしかない
来季も続投が決まった石川選手は、現在プロ最年長の42歳。
「僕も、初めての42歳なので(笑)。42歳のカラダと向かい合いながら、ラボのチームとともに、1年でも選手を長く続けられたらと思います」
その先には、通算200勝という大目標が待っている。
「プロに入った時は、目前の1勝だけを目指しました。その1勝を何とか獲りにいった結果が、21年目です。今、僕を突き動かしているのは、“200勝したい”という思いです。200勝って話すと、190勝くらいで終わるので、220勝を目指さないとなりません。ひとつひとつ階段を上るしかありません」
下薗さんも、石川選手の思いを全力で受け止めようとしている。
「やることは変わらず、ひとつひとつです。石川選手は、野球が上手くなるために、パフォーマンスを発揮できる限界に、全力で向かい合っています。自分もその思いをサポートできたらと思っています」
2022年シーズンまでの石川選手の記録は183勝。
「ほんと、1つ勝つのって難しいんですよ。でも、不可能ではないです。ゼロと思ったら、ゼロですから」
石川選手と〈inトレーニングラボ〉の取り組みは今日も淡々と続く。
「200勝という目標を持てること自体、僕にとって、とても幸せなことなのです」
最高のパフォーマンスを、問い続ける
《inゼリー》《inバープロテイン》などで、スポーツ愛好者の支持を集める森永製菓が運営するトレーニング施設〈inトレーニングラボ〉。契約したアスリートだけが、この施設を拠点にフルオーダーのサポートを受けられる。
INFORMATION
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