血管を若返らせるには「豆腐×イワシ」|目的別・食べ合わせガイド
目的に合わせて適切な栄養素を組み合わせれば、その効果を十二分に得ることができる。目的に応じた賢い食べ合わせカップル成立を手助けするセワ・ヤクヨさんにより、今回は「血管の若返り」を願う豆腐さん×イワシさんをマッチング!
取材・文/石飛カノ 撮影/谷尚樹 イラストレーション/イマイヤスフミ(vision track) 料理製作・スタイリング/牛尾理恵(栄養士) 取材協力/赤石定典(東京慈恵会医科大学附属病院栄養部管理栄養士) 編集/阿部優子
初出『Tarzan』No.842・2022年9月22日発売
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セワ・ヤクヨ
食べ合わせコンシェルジュ
それぞれの食材が持つ栄養素に応じて、それを最大限に生かせる、最良のパートナーを紹介。目的に応じた賢い食べ合わせカップル成立を手助けする。
血管を若返らせる豆腐&イワシ
セワ
あらあらイワシさん、すっかり酔っ払ってしまわれて。
イワシ
だってやってられませんよ、サバ缶100g当たりに含まれるDHAとEPAの総量は2,230mgで僕の缶詰は2,400mg。僕の方が含有量は多いけど、サバの方が缶詰のサイズがデカいからあいつらばっかりチヤホヤされてるんですよ〜。
セワ
はいはい、分かってますよ。DHAとEPAのオメガ3系脂肪酸は血管を柔らかくして血管年齢を若返らせる大事な栄養素ですものね。イワシさん、しっかりしてください。こちらの豆腐さんの力を借りて、サバさんに負けない食べ合わせ活動をしましょう!
豆腐
大丈夫ですか、イワシさん。ハイお水。私の大豆サポニン、結構役に立つと思うんですけど。
そうですよ。豆腐さんの大豆サポニンはコレステロールの除去や動脈硬化の原因になる過酸化脂質の生成を防いでくれるんです。
イワシ
ゴクゴク、プハー。ありがとう豆腐さん、おかげで目が覚めました。いじけてる場合じゃないですね! お互いの特技を生かして血管年齢の若返りに努めましょう!
豆腐
ハイ! あの、私にアイデアがあるんですけど。私の水気を切りまくって大豆サポニンを凝縮させて、イワシさんの缶詰を一滴残らずぶち込んで、雑炊にしてみるのはどうでしょうか。
イワシ
おお〜神レシピ! それなら鍋の中でいつもつるんでる親友の梅干しにも混ざってもらわなくちゃ。
セワ
素晴らしい! 梅肉エキスに含まれるムメフラールの毛細血管の血流促進効果も狙えますね。
イワシ・豆腐
それ、若返りっ! 若返りっ!
セワ
肩を組んで行ってしまいましたね。お世話した甲斐があります。
大豆サポニンを含むその他の食材:大豆、豆乳、湯葉、 油揚げなど
オメガ3系脂肪酸を含むその他の食材:サバ、サンマなど
プラスするとよりよい栄養素と食材:ムメフラール(梅干し)
【レシピ】イワシ雑炊
材料(2人分)
- イワシの醬油煮缶…1缶(150g)
- 木綿豆腐…1/2丁(150g)
- 梅干し…2個
- ごはん…200g
- だし汁…300mL
- 塩…ふたつまみ
- 小ネギ(小口切り)…適量
作り方
- 鍋にだし汁を入れて温め、ごはん、イワシの醬油煮缶(汁ごと)、水気を切って食べやすく崩した豆腐、ちぎった梅干しを入れる。
- 煮立ってきたら味を見て塩で調える。
- 器に盛り、小ネギを散らす。