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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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関東在住の広島カープファンなら、ぜひ訪れてほしい広島風お好み焼き屋がある。埼玉・草加にある〈空島〉だ。
伊藤博之さん
いとう・ひろゆき/1965年生まれ。三次工から82年ドラフト外で広島カープ入団。84年限りで退団後(一軍登板なし)、ゴルフ研修生、鉄板焼き屋修業などを経て2011年に〈空島〉を開店した。
関東在住の広島カープファンなら、ぜひ訪れてほしい広島風お好み焼き屋がある。埼玉・草加にある〈空島〉。店主の伊藤博之さんはかつてカープに在籍した元投手だ。
「高3のとき、就職試験で広島市内に行くついでにカープの入団テストを受けてみたら、遠投で100mを超えたのが2人だけ。それでトントン拍子で入団が決まったんです」
左腕投手として期待された伊藤さんだったが、当時のカープは投手王国。大野豊、川口和久らサウスポーも豊富で、一軍昇格は叶わなかった。
「実は左腕投手が手薄な他の球団からも誘われていたので、そっちにしておけば一軍で投げられたかも(笑)。まあそれも運命だなと。でも当時、巨人に角盈男さんという左腕のリリーフがいて、カープ打線は苦手にしていた。そこで僕が一軍の練習に呼ばれて、“仮想角”ということでバンバン投げさせられた。それが思い出だね。
あと、病気で亡くなった津田恒美さんとランニング中に“グラウンドには銭が埋まっとる。走るほどに銭がついてくるんよ”と言われたのは今も忘れられないな」
伊藤さんの作るお好み焼きは、一瞬広島市内で鉄板を囲んでいる気にさせられる。関東では貴重な味だ。
取材・文/黒田創 撮影/大嶋千尋
初出『Tarzan』No.840・2022年8月25日発売