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『ターザン』が提案するのがPFC(タンパク質・脂質・糖質)にV(ビタミン・ミネラル・食物繊維)をプラスした食事の「PFCVバランス」。こちらの記事(筋肉を増やしたい人の「食事のPFCVバランス」)では筋肉を付けるPFCVバランスを紹介した。今回は、そのバランスをコンビニ飯や外食で実践するためのケースワークを紹介!
C(糖質)を供給する主食の分量だけ見ると、コンビニ弁当でもOKだが、それだとFの脂質が多すぎる反面、P(タンパク質)とV(ビタミン・ミネラル・食物繊維)の野菜が足りない。
ご飯党は、おにぎり2個をベースに献立を組み立てよう。P(タンパク質)狙いの主菜は、鶏肉のトマト煮。トマト煮だと緑黄色野菜の摂取も増やせる。さらに高タンパク質&低脂質のギリシャヨーグルトを投入。野菜はスープだと量が食べられる。
コンビニは意外に野菜スープの宝庫だから、気になるものを買おう。
タンパク源は、レジ横で買える焼き鳥のつくねと納豆、そして砂肝。多くのコンビニで手に入る砂肝は、脂質がほぼ含まれておらず、タンパク質の含有量が100g当たり18g以上という隠れた逸品だ。
サラダ仕立てなら食べやすいし、ビタミンやミネラルといったV系の栄養素も摂りやすい。そばのような麺類は、おにぎりのような白米よりタンパク質の含有量が多いのが強み。
また、とろろ、納豆、メカブというネバネバ系食品には、食物繊維が多い。
正解:もも肉(塩)<つくね(タレ)<皮(タレ)
解説:チェーンによって異なるが、脂質量(カッコ内はタンパク質量)は、「もも肉(塩)4g(10g)」、「つくね(タレ)6g(10g)」、「皮(タレ)8g(5g)」がだいたいの目安。つくねは挽き肉が原料なので、もも肉より脂質はやや多い。
パスタはご飯やパンよりもタンパク質が多く、具材を選ぶとさらにタンパク質の摂取量が増やせる。挽き肉を使ったミートソースなどでは脂質が多くなりやすいので、魚介類を用いたペスカトーレやボンゴレを選ぶのが正解。
ペスカトーレやボンゴレでは野菜が足りないから、生ハムサラダも頼む。脂質の摂取を抑えるため、生ハムの塩気と胡椒やビネガーであっさり食べたい。飲み物はエスプレッソではなく、カフェラテにしてタンパク質をプラス。
外食では肉食に偏りがち。せめて和定食店では、魚介類を率先して頼む。鉄火丼、海鮮丼、刺し身定食、サバ塩焼き定食といった献立なら、タンパク質と糖質がバランス良く摂れる。和定食店は丼ご飯が普通でCが過剰だから、少なめにしてもらう。
副菜では、タンパク質とVの摂取を意識し、山芋、納豆、切り昆布の煮物(またはヒジキの煮物)、青菜の辛子和え(または青菜のおひたし)などを注文。腸内環境を整える食物繊維の摂取量も増やそう。
チャイニーズは脂質過多なメニューも多いので、敬遠するトレーニーは少なくないだろう。でも、オーダーの仕方を工夫すれば、カラダ作りに役立つ食事も十分に可能である。主菜は、タンパク質リッチで低脂質な鶏胸肉を蒸した棒棒鶏。いわば中華風のサラダチキンだ。キュウリやトマトといった野菜も一緒に摂れるのが嬉しい。
副菜には豆腐サラダを組み合わせ、タンパク質と野菜を積み増しする。かきたまスープの卵からもタンパク質が補える。
洋食店の人気メニューといえば豚生姜焼きだが、薄切り肉を使うのでタンパク質量はやや少なめ。豚肉を食べるなら、塊肉を焼いたトンテキの方がタンパク質は多く摂れる(トンカツは脂質の摂りすぎにつながるのでNG)。
定食にセットされた千切りキャベツには、無駄な脂質の摂取につながるドレッシングをかけるのではなく、トンテキのソースを絡めて食べよう。キャベツと味噌汁の具材ではVが足りないので、インゲン胡麻和えを追加したい。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 イラストレーション/渡邉唯 監修・調理/河村玲子(管理栄養士)
初出『Tarzan』No.819・2021年9月22日発売