背すじを伸ばし股関節を開く。瞑想のための3つのヨガポーズ
股関節を使う運動はあまたあれど、この3つの股関節トレなら願い通りのカラダが手に入る。まずは、ヨガで正しい姿勢を手に入れる。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央
初出『Tarzan』No.814・2021年7月8日発売
ヨガで姿勢とココロをリセット。
アクロバティックなヨガのポーズは股関節の柔軟性なしには再現できない。かといってヨガは柔らかさ自慢のために行うものではない。
さまざまなアーサナ(ポーズ)をとるいわゆる“ハタヨガ”はインド源流のヨガのほんの一部。本来のヨガの最終目的は瞑想によって悟りを得ること。アーサナは瞑想のための座法の準備なのだ。
ヨガインストラクターの中村尚人さんによれば、「インドの瞑想は安定した快適な座法でしかできません。最大のポイントは背すじを伸ばし股関節を開いて座ること。これができるようになるために、まずアーサナで背すじを伸ばし、股関節を柔軟にするのです」。
中村さんに提案してもらったのは①で体側を、②で背すじを伸ばし、③で股関節をしっかり開き、瞑想で締める3ステップのプログラム。姿勢が整うことでココロも整うはずだ。
教えてくれた人
ステップ① 三角のポーズ
ステップ1では体側を伸ばして胸郭を広げる。深い呼吸をしっかりすることも座法のポイント。終始自然呼吸でアーサナを30秒キープ。左右を変えて同様に。
ステップ② ダウンドッグ
ステップ2で背すじを伸ばす。オーバーストレッチは禁物。太腿裏やふくらはぎがキツければ踵は無理に床につけなくてよし。左右を変えて同様に。
ステップ③ コーナアーサナ
最終ステップは股関節を90度に開いて行うアーサナ。太腿裏がキツかったら膝を曲げて行ってもいい。リラックスすることが重要。
最終到達地は、この結跏趺坐。
左右の足の甲を反対の太腿の上に乗せて座る結跏趺坐。できなければ片足の甲だけ太腿に乗せる半跏趺坐でもOK。3〜5分、呼吸に集中して瞑想しリフレッシュを。