キング・オブ・筋トレの呼び声が高い種目、それが「スクワット」。 でも、がっつり取り組むのは気分的にハードル高いなぁ。そんな人は、起きてから寝るまで、コツコツと回数を稼いで脚に効かせよう。今回は、「昼の生活シーン」の中でできる“ながらスクワット”を紹介!
しゃがむ=スクワットだ! 目指せ1日100回。
乱暴承知で言わせてもらうと、「しゃがむ」という動作はすべてスクワットだ。誰でも1日に数回、椅子に座ったり立ったりする機会はあるはず。これみなスクワットの絶好のチャンスと捉えてよし。そこで朝、昼、夜の3つのシーンでできる「ながらスクワット」をご用意した。回数をこなせば1日100回のスクワットが実践できる。
昼のスクワット・チャンス!
1/20
電車の中
シングルレッグアイソメトリックスクワット(左右各1回、計2回)
吊り革に摑まり、さりげなく片足を浮かせてひと駅分キープ。軸脚の膝は軽く曲げる。足のポジションをチェンジしてさらにもうひと駅。電車の揺れに耐えながらクールに決めよう。
信号待ち
スタッガースタンススクワット(左右各3回、計6回)
信号が変わるまでぼーっと待っているだけではもったいない。すかさず足を小さく前後に開き、後ろ足の踵を上げ、膝をちょこっと曲げてスクワット。狭いスタンスなら目立つまい。
階段
2段抜かしステップアップ(左右交互に6回)
階段上りの原理は片脚スクワットと同じ。周囲に人がいないという条件つきで2段抜かしで階段を上ってみよう。背すじを伸ばし前脚重心で6回ぐいぐい体重移動。下りは危険なので不可。
アルコール消毒
ノーマルスクワット(3回)
どこに入るときももはや必須のアルコール消毒。1日1度はこの機会を利用してスクワット。ゆっくり腰を落としながら1プッシュ、手に擦り込みながらあと2回スロースクワット。
コピーを取る
ピストルスクワット(左右各3回、計6回)
大量部数をコピーするときは、コピー機の前で堂々とワンレッグのピストルスクワットを。浮かせた片脚が床と平行になるまで腰を落とせたらお見事! コピー終了後は達成感もひとしお。
テイクアウト
クローズスタンススクワット(6回)
人気店のテイクアウト待ちではディスタンスを保ちつつ、でも余計なスペースを取らないよう両足を閉じてスクワット。膝の角度45度のクォータースクワットならヘンな人扱いされない。
リモート
コサックスクワット(左右交互に6回)
リモートでの打ち合わせを立って行うという人も昨今珍しくない。ならば上半身は不動のまま、片脚を交互に斜め前に出しつつ軸脚の膝を曲げて腰を落とすコサックダンスの動きで鍛えよう。
買い物
ニーベントウォーク(左右交互に6回)
帰宅途中に今日のおうちごはんの買い出しをするなら、マンションの共用スペースや駐車場で中腰&膝を曲げてのウォーキング。荷物がいい塩梅の負荷になり下肢全体にかなり効く。
スタンスはノーマル、足を小さく前後に開くスタッガー、大胆に開くスプリット、大股ワイドにシングルレッグとさまざまなバリエーションを取り入れることでファンクショナルトレの条件も十分満たせる。ゲーム感覚でひとつ、100回クリアを目指そうじゃないか。
取材・文/石飛カノ 撮影/山城健朗 スタイリスト/ヤマウチショウゴ ヘア&メイク/SHUTARO イラストレーション/Maria Suzuki トレーニング監修/澤木一貴(SAWAKI GYM)
初出『Tarzan』No.812・2021年6月10日発売
- Share
-