ローイングマシン全力漕ぎで、太腿のプルプル止まらない!|フィットネスジェーン・高見奈央が行く vol.1
読者投票で選ばれたフィットネスジェーンこと、高見奈央さん。第一回目のフィットネスは、彼女が「やりたい!」と意欲を見せていたローイングマシン。果たして、どこまでやれるのか?
取材・文/黒田創 撮影/角戸菜摘 スタイリスト/高島聖子
お待たせいたしました、お待たせしすぎたかもしれません。コロナ禍の影響で第一回を待たずに企画をお休みしていた、フィットネスジェーン・高見奈央さんの連載が再始動! 全国での緊急事態宣言解除を受けて、さまざまなスポーツジムが営業を再開するなか、高見さんのフィットネス体験行脚もリスタートを切ります。
コロナ禍は未だ予断を許さない状況ですが、多くのジムが拡大防止策に工夫をこらしながら、フィットネスを求める人たちの声に応えています。コロナ以後の新しい環境の中で、“いまできること”を冷静に見極めながら、楽観はせずともポジティブにフィットネスを楽しみましょう!
INFORMATION
この記事の撮影・取材は2020年3月23日に行なったものです。取材で伺った〈ゴールドジム〉も一時休業をしていましたが、6月1日以降、多くの店舗で営業を再開しました。〈ゴールドジム〉での感染拡大防止への取り組みについてはこちら。お互いにルールを守りながら、安全にスポーツジムを活用しましょう!
目次
いざ、ゴールドジムへ!
記念すべき連載第1回で訪れたのは、〈ゴールドジム原宿東京〉。ゴールドジムと言えば、トレーニング好きなら誰もが知るジム界のシンボル的存在。実は高見さん、ゴールドジムには友達に連れられてビジターチケットで訪れたことがあるのだとか。
さっそくトレーニングウェアに着替えて準備万端の高見さん。今回のお目当は有酸素効果と筋トレ効果が同時に期待できるローイングマシン。さまざまなジムに設置されているので見かけたことはあるかもしれないが、実際に使ったことがある人は多くないはず。これに挑戦してもらう。
ローイングマシンを指導をしていただくのは浜中健次さん。NSCA認定パーソナルトレーナーの資格を持ち、日本ライフセービング協会アドバンス サーフライフセーバーとしても活動。一般からアスリートに至るまで、幅広くトレーニング及やコンディショニングの指導にあたっている。
人生初のローイングマシン体験。
「ところで、ローイングマシンってどこに効くんですか?」(高見さん)
「簡単に説明すると、これはボート競技の動きを陸上で再現したマシンです。脚はもちろん、お腹や腕、背中を使うので全身のトレーニングになりますし、負荷を調節できるので誰でも自分に合ったレベルから始められますよ」(浜中さん)
「私、見るのも初めてかも! 背中に厚みを付けたいのと、ヒップアップしたいんですけど、これでできます?」(高見さん)
「このマシンは特にカラダの背面に刺激が入るので丁度いいですね。早速やってみましょうか!」(浜中さん)
これで漕ぎ出す準備はOK。高見奈央、初めてのローイングマシンに挑戦します!
「30秒休んだら、次のセットに行きましょう。全力漕ぎは30秒×4セットです!」(浜中さん)
「ひえ~、でも辛いは辛いけど、楽しくもあるんです! 意地でも頑張る!」(高見さん)
ついにフィニッシュ。計2分間、全力で漕ぎ続けた高見さんは「あ~~~!もうこれ以上無理!」と半絶叫。「最初は単調だなと思っていたら、どんどん重くなっていくんです。下半身も連動させて全身で漕がないと、とても動かない。これは確かに全身鍛えられますね!」(高見さん)
たかが計2分と侮るなかれ。負荷MAXで全力漕ぎだとこれほどキツいんです。
「ローイングマシンはゆっくり時間かけて有酸素運動も行えますし、高見さんのように短時間で追い込む無酸素運動に近いトレーニングもできる。使い方によってはトレッドミル15分間で消費するカロリーを、わずか5分間で消費することもできるんですよ」(浜中さん)
「なるほど、じゃあすごく効率よく鍛えられるし、脂肪燃焼にも効果的なんだ…。今立ち上がって気が付いたんですけど、太腿のプルプルが全然止まらない(笑)。ローイングマシンは負荷を調節できるので、体力に自信のない女性でも全然チャレンジできると思うし、走るよりも膝や腰を痛めにくいそうです。おすすめですよ!」(高見さん)
ローイングマシンのお次は…?
ローイングマシンの後、少し息を整えたらすっかり回復した高見さん。さすがはアイドルグループ時代、激しいライブパフォーマンスで鳴らしただけのことはある! 本来ならここで取材終了の予定だったのだが…。
「さっきから気になっていたんですけど、これ何ですか?」(高見さん)
見ると天井から吊り下がる2つのサスペンション。先には持ち手が付いていて、両手で掴めるようになっている。
「これは《rip:60》という器具で、サスペンダーのような紐をコントロールしながら自分の体重を利用して鍛えられるんです。もしよかったら、コレもやってみますか?」(浜中さん)
「はい! やりたいです!」(高見さん)
二つ返事である。
不安定な《rip:60》に挑戦!
「《rip:60》は60種類以上のエクササイズが可能ですが、今回は胸に効くプッシュアップを10回×3セットでやってみましょうか。まずは左右の持ち手を持って、カラダをまっすぐに保ちつつ、前方へ倒れてみてください」(浜中さん)
続いて、見よう見まねで高見さんも挑戦。
意外と難しいトレーニングに苦戦する高見さん。改めて浜中さんがお手本を見せてくれて、再挑戦することに。
続いてはメディシンボール。
好奇心は止まらない。今度は床にあるメディシンボールを手に取る。
「バスケットボールくらいかと思ったらすごく重い! これは何に使うんですか?」(高見さん)
「全身を使って投げたり動かしたりすることで体幹を鍛えるボールです。さまざまな重さがありますが、これは6kgのタイプ。まずは、この上にカラダを預ける形でプッシュアップをしてみましょう」(浜中さん)
先ほどの《rip:60》と同様に、挑戦するのはプッシュアップ種目。胸にも厚みを付けたい、と話す高見さんに打って付けなのである。
やり方がわかったら、さっそく実践。バストラインが整う種目と聞いて、高見さんのモチベーションも上がる。
「キツくなった時ほど、指の三角形をしっかりと意識しましょう。確実に胸の中心部に効きますから」(浜中さん)
「腕と腕の間を広げない腕立て伏せってこんなにキツいんですね…。トレーニングの世界って奥が深い!」(高見さん)
その後も高見さんは止まらず…。
「せっかくだからもうひとつ、メディシンボールのエクササイズをやりたいです!」(高見さん)
「いいですね! じゃあ、お腹のくびれを作るツイストをやりましょう。床に座り、ボールを持ってカラダを左右に捻ります」(浜中さん)
一度火のついた高見さんのトレーニング魂は止まらない。さらにお次はヒップアップを目指して、チューブを使った種目にも手を伸ばす。
みっちり60分でようやく終了!
「高見さんは女性に多い“反り腰”にならないですし、ちゃんと骨盤が立っているのでフォームが崩れないのがいいですね。どんなエクササイズをやってもちゃんと効くと思うので、あとはトレーニングを習慣化すること。そうすれば理想のカラダに生まれ変わるはずです」(浜中さん)
「今日は欲張っていろいろ挑戦しましたけど、メディシンボールが地味に一番キツかったです。でも胸を鍛えるのに最高ですね! ローイングマシンは動き続けるのが好きな私の性格にピッタリで、ボート気分で楽しめますし、終わった後の爽快感がいい。でも、鍛えたい筋肉によって本当にいろんなやり方があるんですね。まだ初心者ですけど、これからもっと知識をつけたいと思います。ありがとうございました!」(高見さん)