ウチサカさんのトレイル案内。[昇仙峡 羅漢寺山]

本誌『ターザン』の連載『Tarzan Trails』では、毎号トレイルラニングの楽しさを紹介しています。935号は山梨県・小楢山。こちらのページでは、コースのGPSデータを公開中!

text: Tsuneo Uchisaka photo: Atsushi Ishihara trail runner: Kaori Sato, Akikazu Yamashita

御嶽古道の最初に登場する圧巻のビューが太刀の抜き石。なんと素晴らしい、眺めるだけでなく、てっぺんに登れてしまうのです。これだけでもういいや、って気になりますが、この後にまだまだ圧巻が、真っ白ビーチや弥三郎岳のまんまる山頂とか、が続きます。

ウチサカさんってこんな人

昇仙峡 羅漢寺山

甲府の近くに昇仙峡という有名な観光地があります。峡というくらいですから、深く急峻な谷あいに花崗岩の絶壁、奇岩、巨石がずらずらと並んでいて壮観というか圧巻というか。また、ロープウェイでパノラマ台駅に上がれば、その名の通りの大パノラマがIAMXサイズで出迎えてくれます。 そしてパノラマ台1012m、南に位置する白砂山920m、東の弥三郎岳1058m、この3つの峰を総称して羅漢寺山といいます。なので、ややこしいけど羅漢寺山のピークが弥三郎岳1058m。

さてさて、平安の頃。東の敷島の里から羅漢寺山を経由して金峰山山頂の五丈岩(蔵王権現/現・金櫻神社本宮)へつながる修験の道ができて、御嶽古道・上道と呼ばれます。やがて江戸時代になると市民農民の間で「講」が流行し、修験の道は参拝と観光の道になり、多くの人々が通いました。

ここからが本題。この御嶽古道が走りやすいのなんの、道幅広く、足元安全、ほどよい斜度、そして絶景ポイントだらけ、しかも誰もやってこない(ちょっとウソ)。今回は地元の元アドベンチャーレーサー・佐藤香織利さんが案内してくれました。

さあ行くよ、GPSデータをお忘れなく。甲斐敷島梅の里クラインガルテンにクルマを駐めてスタートしましょう。県道101を陸橋で越えて舗装路を進みます。GPS通りに進めば害獣フェンスの先に御嶽古道が始まります。ゆるい斜度の広い尾根道で苦労なく上れます。スタートして1時間ほどで獅子平への分岐、その先、なんとなく尾根の南側が開けてきたような、と思ったら「太刀の抜き石」のサイン、行きましょうとも。えええ!ここはもう絶景どころか……。

抜き石から30分ほどで北に開けた白山展望台、こっちはまるでビーチです、砂浜のような白い一枚岩がどーん。さらに40分で白砂山(羅漢寺山のピークのひとつ)、ごろごろつるつる、白い花崗岩の摩訶不思議な造形美の連続です。そして八雲神社の先にパノラマ台(ふたつ目のピーク)とロープウェイ駅。その先15分ほどで最高峰の弥三郎岳に到着、てっぺんは真っ白、真ん丸、つるつるの広場です。これまた不思議な山頂。

さあ、待望の下り。パノラマ台駅周辺はロープウェイで上がってきた人たちで賑わっていますが、八雲神社から先に人は少ないはずです。さあ、ここから1時間ほど走りっぱなし、7.5kmも下りっぱなしです、覚悟はいいですか。前述の通り、ほどよい斜度なのでブレーキをかける必要なし、体軸を前傾するだけで、どんどん走れちゃいます。とはいえ、7.5kmは長いです。途中で何度かお休みすることをおすすめします。

このコース、アドベンチャーレーサーだった、地元の佐藤香織利さんが案内してくれました、さすがは元〈イーストウインド〉、下りの速いこと速いこと。百戦錬磨のトレランモデル・山下晃和さんもまったく追いつけませんでした。

コースマップ

太刀の抜き石、白山展望台、白砂山、弥三郎岳など絶景ポイントを巡りながらなので、意外に時間がかかります。また、このコース、クルマ利用ではなく、JR甲府駅から路線バス・ロープウェイを介してパノラマ台駅からスタートすることもできます(復路が上り)。

GPSダウンロードはこちら!

GPSデータは「.gpx」形式です。GPS時計各ブランドのアプリで読み込めます。GPS時計がなくてもスマートフォンの地図アプリを使ってダウンロードできるし、「Googleマップ」を開いて「マイマップ」に取り込むこともできます。また、「.gpx」形式はMacアプリの「トレイルノート」で開いて編集することができます。

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