プロレスラー・Sareeeさんが実践。強さをつくる自体重トレBIG3。

text: Ryo Ishii photo: Jun Nakagawa

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Sareeeさんが登場した様子
Profile

Sareee(さりー)/1996年、東京都生まれ。2011年にプロレスデビュー。IWGP女子チャンピオン。24年度に東京スポーツ新聞社制定女子プロレス大賞、25年度には女子初の敢闘賞を受賞。WWEでは「SARRAY」としてNXTで活躍。23年に日本復帰し、自主興行『Sareee-ISM』を主催。

限界から“あと何回できるか”が力になる。

Sareeeさんがリングで戦っている様子

弱冠15歳でプロレスデビュー。ワールド女子プロレス・ディアナ、WWEなどを経て、現在はフリーで闘うSareee(サリー)選手。女子プロレス界で生き残るカラダは、自体重トレで作られた。

「自体重トレはプロレスの伝統。デビューからの約10年はスクワット、腕立て伏せ、背筋、腹筋など基本的な種目を毎日やり込みました。自体重は可動域を広く使い、ストレッチをかけながら行うため、ケガをしにくい柔らかい筋肉とバランス感覚が養われるんです」

攻撃も守りもあるプロレスでは、カラダを自在に操る力が不可欠。その動きを支える、しなやかな筋肉を作るのが自体重トレなのだ。

彼女のBIG3は、連続300〜500回以上行うフルスクワット、深く沈み込むライオンプッシュアップ、そしてレスラーの命、首トレ。筋力はもちろんだが、精神力を鍛えるのも大事な役割だ。

「2.9カウントで肩を床から浮かせられるかどうか。その心の強さは、自体重トレが作ってくれたと思っています。限界が来てから、あと何回できるか。それが自分の力と自信になるんです」

筋力はもちろん、根性も鍛えるBIG 3。

1.とにかく首トレ。

首のトレーニングをしている様子

首のトレーニングをしている様子

首のトレーニングをしている様子

首は、レスラーの命。肩と腹筋は使わず、首の力だけでゆっくりと動かすのがコツだ。上下100回、左右100回ずつが基本の動き。

首のトレーニングをしている様子

応用編として、おへそを見ながら上向きに1分キープした後に、素早く左右に50回首を揺らすエクササイズも。

3点倒立している様子

三点倒立では脚を開いたり回したりして負荷を足す。首ブリッジなどの伝統的なトレーニングもこなす。一般の人は絶対に無理せず、まずは首を上下左右に動かす基礎トレから始め、十分に鍛えてから次のステップへ進もう。

2.フルスクワットは500回。

フルスクワットをしている様子

大臀筋や内転筋、大腿四頭筋、ハムストリングスなど、下半身全体を鍛えるため、スクワットはフルで行うのがプロレスの伝統。背すじを伸ばし、背中が丸まらないよう気をつけながら、膝が曲がり切るギリギリまでお尻を下げる。下がり切ったところでも力を抜かずに負荷を保つのがポイントだ。

Sareee選手の場合は、連続300〜500回を目安に、限界まで自分を追い込んでいるとか。さらに、終了後にはジャンピングスクワット(50回×3セット)も行っている。

3.伝統のライオンプッシュアップ。

ライオンプッシュアップをしている様子

大胸筋、上腕三頭筋を鍛える種目ではあるが、カラダの前側全体を使うため全身に効く強力な自体重トレ。通常の腕立て伏せ後に100回1セットで行う、精神力も鍛えられるトレーニングだ。

お尻を後ろに突き上げた状態が基本姿勢。そこから、胸を床につくギリギリまで深く下げながらゆっくりと前へスライドさせ、天井を見るように上体を反らす。このダイナミックな一連の動きをリズムよく繰り返そう。一枚板のプッシュアップバーを使うのがスタンダードだ。