生後半年で“10・8決戦”を経験。伊沢拓司が語る巨人愛。
生まれたときから巨人とともに歩んできたクイズプレーヤー・伊沢拓司さん。幼少期の記憶から現在まで積み重ねたファン歴と、強さだけでは語れないチームの魅力を独自の視点でひもとく。
取材・文/若山あや 撮影/内田紘倫
初出『Tarzan』No.922・2026年3月26日発売

Profile
伊沢拓司(いざわ・たくし)/1994年生まれ。東京大学経済学部卒業のクイズプレイヤーで、2016年に知的エンタメ集団〈QuizKnock〉を旗揚げ。これまでに『東大王』『冒険少年』などテレビ番組出演多数。
振るわない時でも観ていて面白い。それがジャイアンツの魅力。
“10・8決戦”(同率首位で並んだ巨人と中日による、優勝をかけた伝説のシーズン最終戦)の1994年生まれの伊沢拓司さん。親からは生後半年でその名試合を見ていたと聞かされていて、ファン歴は年齢と同じ31年。「運命づけられた巨人ファンとして生きている」と言う。
「僕が生まれた2日後に槙原寛己が完全試合を成し遂げたりと、94年はエポックメイキングな年。毎日巨人戦のテレビ中継があり、両親は巨人ファン。重量級の打線と華のある選手たちが集まった素晴らしいチームでしたが、強いから好きになったというよりは、“野球といえば巨人”でした。“松井キッズ”だった僕は、松井秀喜の背番号55番が入ったリストバンドを着けて保育園に通っていました」
大学時代は、東京ドームまで自転車で4分の場所に住んだ。
「席取りシートを貼ってから大学に行き、授業の合間にチケット交換をして授業が終わったら酒を片手に応援に行くというジャイアンツ生活でした。高橋由伸監督に代わった時期でなかなか勝てなかったけど、巨人は弱くても面白いし、負けを望まれているのは強い球団だからこそ。坂本勇人や長野久義など愛すべき選手がたくさんいたし、岡本和真や吉川尚輝もあの頃に育ち始めた。世界にも誇れる選手です。そして個人的に今季は、山瀬慎之助と石塚裕惺の活躍に注目しています」

始球式を務めた際に発売された、伊沢さん仕様のプレーヤーズフェイスタオル!
忘れられないシーン。
・2016年8月7日、対広島戦での被弾
乱打戦で、澤村拓一がHRを打たれ、その後も連打を許し逆転サヨナラ負け。「長く勝てない時代の幕開けになった辛い一戦です」。
好きなプレースタイル。
・小林誠司選手の笑顔の声かけスタイル
伊沢さんが選ぶベスト9+α。



