
教えてくれた人
ちづかみゆき/北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)にて薬膳を学ぶ。大人の心とカラダをいたわるシンプルな無国籍レシピを提案する。著書は『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)など。東京と京都の2拠点生活中。料理教室〈meixue〉主宰。
【肝臓】サバ、シイタケ、セロリの白ワイン蒸し|さっぱり仕上げのサバ蒸し煮で養肝を。

肝臓の機能を助け、気の流れを整える食材にはセロリやシソなど香りのいい香味野菜が多く当てはまる。また、肝臓の機能は過剰な油脂で低下するのでタンパク質食材は肉より魚、欲を言えば不飽和脂肪酸が豊富なサバなどがベター。
調理法はフライパンひとつでできる蒸し煮。臭み消しのお酒は日本酒でもいいが、ここは白ワインの酸味でサバの脂っこさをさっぱりさせ、醬油の風味を加えてごはんにも合う味に。クコの実は肝臓と経絡で繫がっている目に有効なのでぜひ活用を。スマホを使いすぎた日にピッタリのレシピだ。
OK食材
サバ、セロリ、シソ、シイタケ、レバー、クコの実など
NG食材
辛いもの、乳脂肪分の多いもの、脂っこいもの、カフェイン、アルコールなど

材料(2人分)
- サバフィレ…2枚
- シイタケ…3個
- セロリ…1本
- クコの実…大さじ1/2
- 小麦粉…大さじ1
- 白ワイン…大さじ3
- 水…大さじ3
- 醬油…小さじ1/2
作り方
- サバは骨を抜いて半分に切り、分量外の塩少々を振って10分ほど置き、出てきた水分をペーパーで押さえる。シイタケは十字に切る。セロリの葉はざく切りし、茎は筋を取って細い部分は細かく切り、太い部分は薄切りする。クコの実は5分ほど水に浸けて戻し、水分を切る。
- フライパンにサバ、シイタケ、セロリの茎を入れ、Aを回しかける。蓋をして中火にかけ、沸騰したら弱めの中火で5〜6分蒸し煮する。
- 2にセロリの葉とクコの実を加えてさっと火を通す。サバを取り出して器に盛り、醬油を加え、野菜と煮汁を混ぜてからサバに添える。
【腎臓】豚肉、長芋、黒豆の黒酢煮|黒い食材と山の薬で腎の機能を底上げ。

腎臓は五色で言えば黒(肝は緑、脾は黄色)なので、黒い食材は腎の機能を補完してくれる。
というわけで黒豆と黒酢を使用した煮物をご提案。黒豆は乾燥したものを戻すのは面倒だが、蒸し黒豆のパックを利用すれば手間要らず。山芋は漢方の生薬で言う「山の薬」、豚肉も五行の分類では腎に属し、これらも腎機能を補う作用が期待できる。
調理的には豚肉に片栗粉をまぶすひと手間を加えることがポイントのひとつ。黒酢とのW効果で肉が柔らかく仕上がりツヤやとろみを演出できる。
OK食材
黒豆、山芋、豚肉、スッポン、牡蠣、エビなど
NG食材
砂糖や果糖など甘いもの

材料(2人分)
- 豚肉(切り落とし)…150g
- 長芋…300g
- 蒸し黒豆…60g
- 片栗粉…小さじ2
- 水…1カップ
- 黒酢、醬油…各大さじ2
- みりん…大さじ11/2
- ゴマ油…大さじ1/2
作り方
- 豚肉は片栗粉をまぶす。長芋は皮を剝き、大きめの一口大に切る。
- 鍋にゴマ油をひいて熱し、豚肉を入れて中火で炒める。豚肉の色が変わったらAと長芋を加え、沸騰したらアクを取る。
- 2にクッキングペーパーなどで落とし蓋をし、弱めの中火で5分煮る。黒豆を加えてさらに3分ほど煮る。
【膵臓】ホタテとコーンの豆乳味噌バタースープ|優しい味のスープで膵臓に滋養供給。

脾(膵)によしとされる食材はサツマイモやトウモロコシ。これらはカラダの中央にある「脾胃」という部分を整える作用がある。また、春菊やホタテには脾を元気に、カボチャや豆乳は消化のための力を補充する役割が期待できる。
どれも生鮮食品で揃えるとなると手間がかかるが、冷凍コーンとホタテ缶で簡単にできるのでご安心を。消化のためにバターは控えめ、コーンと豆乳の甘いテイストに、お腹を温めるコショウを加えてシャープに引き締める。気を巡らせたり、消化促進の働きがあるチャービルはお好みで。
OK食材
ホタテ、サツマイモ、春菊、トウモロコシ、カボチャ、豆乳など
NG食材
砂糖や果糖など甘いもの、冷たいもの

材料(2人分)
- ホタテ水煮缶…1個(総量70g、ホタテ40g入りのもの)
- 冷凍コーン…100g
- 水…100mL
- 酒…大さじ2
- 味噌…大さじ1
- 豆乳…300mL
- バター…5g(小さじ1程度)
- コショウ、チャービル…各適量
作り方
- 味噌を豆乳で溶いておく。
- 鍋にバターを入れて中火にかけ、凍ったままのコーンを加えてさっと炒め、ホタテ缶の煮汁とAを加える。
- 2が沸騰したらホタテと豆乳(味噌入り)を入れて温め、たっぷりとコショウを挽いて、チャービルを乗せる。


