〈筋肉女子〉が連夜大熱狂！

さまざまな“筋肉女子”がおもてなし。

東京・池袋に、連日連夜多くの外国人観光客が訪れ、大盛り上がりのスポットがあるという。その名も〈筋肉女子（マッスルガール）〉。繁華街にある店の扉を開けると、ど真ん中には大きなカウンター。それを囲む席はお客さんで埋め尽くされ、女性キャスト十数人が彼らをもてなしている。

よくあるガールズバーとの決定的な違いは、彼女たちが全員筋肉隆々であること。店長のハリマッスルさんも太い二の腕と盛り上がった僧帽筋を持つボディビルダー。フィジークの大会で優勝した経験を持つ強者だ。

サワーは果物を握りつぶして作る文字通りの「生搾り」。リクエストをすれば、頭の上でギューッと搾ってもらうのも可。上半身裸で受け止めたお客さんは恍惚の表情！

「ここはビルダーから、格闘技やポールダンスをやっている子、そして理想のボディを目指して筋トレに励む子まで、さまざまな“筋肉女子”が接客しています。基本は30分自動延長制で、店で購入できるマッスルという通貨を使うと、さまざまなアクティビティを楽しめます」

マッスルポーズを交えたダンスやバーを使ってのチンニング、圧巻のポールダンスまで充実のショータイム。

アクティビティはビンタにケツキック、キャストに抱えてもらう逆お姫様抱っこやマッスル神輿など。それを外国人観光客が「Fooooo！」と雄叫びを上げて楽しんでいる。理屈抜きでアガる空間だ。

「インバウンドの間で広まったのは、在日米軍所属のお客さんがＳＮＳにアップしてくれたのがきっかけ。生動画配信をしていることもあり、世界中の方が“日本旅行でこの店に行きたい！”と思ってくれているみたいです」（YURAマッスルさん）

試しにハリマッスルさんのビンタを受けてみる（10マッスル＄／1,000円相当）。これが脳ミソが揺れるほど痛い～！

「このカオス感は他では味わえないはず。このお店は女の子が筋肉で自己表現できる大事な場所。こうして皆さんに見てもらうことで、筋肉もよりパンプしている気がします（笑）」（MARUマッスルさん）

取材・文／黒田 創　撮影／石原敦志　イラストレーション／高橋 潤

初出『Tarzan』No.888・2024年9月26日発売

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