自転車大国ならでは!ロード整備で社会問題も解決。

世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回は、サイクルロードが次々に整備されているその理由は?自転車大国ニュージーランドのクイーンズタウンについて。

edit: Takashi Osanai

初出『Tarzan』No.887・2024年9月12日発売

自転車大国ならでは!ロード整備で社会問題も解決。

今も整備中のロードがあるなど年々成熟するクイーンズタウン周辺のトレイルネットワーク。2022年には「レイク・ダンスタン・トレイル」がオープンし、すでに自転車大国ニュージーランドにおける人気コースとなっている。

それはダンスタン湖畔に設けられた全長約41kmのオフロード。断崖絶壁すれすれの細い木道を走ったり、サザンアルプスの雄々しい山々を望めたりと、変化に富んだ絶景が大きな魅力なのだという。   

ニュージーランド クイーンズタウン サイクルロード

現在もトレイルネットワークが構築中のクイーンズタウン周辺のエリア。同地域だけで全長536kmものサイクルロードが整備される予定。©Geoff Marks

このようなサイクルロードが近年では各地で次々に整備されているが、最たる理由は健康や環境問題の観点から。さらに同トレイルを含む選りすぐりの23コースが政府観光局の推奨する『グレートライド』に指定され、半日程度で走れる比較的平坦なコースから走破するのに1週間かかる経験者向けまで多彩。自転車はこの国のツーリズムも後押ししている。

WRITER / PHOTOGRAPHER

GROOBY MIKO/オークランド在住。ガイドブックやJAL機内誌に寄稿。著書に『ニュージーランドへ─大自然&街をとことん遊びつくす』がある。趣味はサーフィンとジム通い。