自分に最適なバットを探せるデータ計測ラボ「BPL」が誕生!

メジャーリーグでの使用率トップクラスのバットメーカーのコンセプトショップが誕生! スイングデータを計測して、自分に合ったバットを提案してくれるという。

取材・文/編集部 撮影/大内カオリ

初出『Tarzan』No.884・2024年7月18日発売

HITTER’S HOUSE TOKYO

一般利用もOKです!

自分にとって最適なバットを見つけたい。そんな願いを叶えてくれる施設が東京・汐留にオープンした。その名も〈HITTER’S HOUSE TOKYO〉。

マルチ&ヴィクタス HITTER’S HOUSE TOKYO

HITTER’S HOUSE TOKYO

メジャーリーガーの使用率トップ1、2のバットメーカー〈マルチ〉と〈ヴィクタス〉の日本初コンセプトショップ。2社のバットを試すことのできるヒットトラック、スイング計測を行えるBPLを併設したユニークな施設。東京都港区東新橋1-8-2 新橋カレッタ汐留B1。11時〜20時。WEBサイト

500㎡の広さの店内には、スイングのデータ計測を行い、自分に最適なバットを探せる設備「BPL(Baseball Performance Lab)」が1面、メジャーリーグでの使用率トップ1、2のバットメーカー〈マルチ〉と〈ヴィクタス〉のバットを試せるヒットトラック(バッティングケージ)が2面用意される。

HITTER’S HOUSE TOKYO

バットの長さと重さが同じでも、バランスが異なれば使い心地は異なる。〈HITTER’S HOUSE TOKYO〉では計測結果を基に、各々に合ったバットを提案してくれる。

バッティングの最先端を体験できる設備に加え、〈マルチ〉と〈ヴィクタス〉のコンセプトショップの役割も担う。バット以外にも〈リザード・スキンズ〉の手袋やプロテクターなどの道具から、Tシャツやバックパックなど、野球に関するグッズが豊富に揃う。

HITTER’S HOUSE TOKYO

「BPL」では長さと重さとバランスポイントの異なる5種類のバットでそれぞれ7回ずつバットを振り、スイング時に使うカラダの部位を測定。

同店のオープニングイベントには元阪神タイガースの糸井嘉男さんが登場し、バッティングフォーム計測設備「BPL」で自らのスイングを計測。3種類の方向への力のかかり方を、高分解能圧力センサーで構成されたバランスプレートで測定する。糸井さんの場合、ピッチャー方向へ力をかけることでさらにボールの飛距離を延ばせるそう。

HITTER’S HOUSE TOKYO

背中にスイングフォーム測定センサーを付けバットを振る糸井さん。「バッター全員が来て体験してほしいです」。

測定したスイングを基に、自分に合ったバットを教えてくれる「BPL」。過去5年間のメジャーリーグでのヒットの角度・打球速度を集計した結果、メジャーリーガーの20%は自分に合わないバットを使っていた事実も明らかになった。

HITTER’S HOUSE TOKYO

バットアーティスト「バットキング」が製作したバットも限定発売予定。

バットを替えただけで、打球速度が時速約10km以上も増加したというデータもある。バット選びに迷ったら測定してみるのもオススメだ。

本格的な測定のほか、一般利用で試せるバッティングケージもある。測定機器こそ着けないものの、スイングスピード、飛距離など細かく計測してくれる。実際にバッターボックスでボールを打つと、バットの違いがよく分かるのも嬉しい。野球好きの皆さま、メジャーリーグの最先端を一度お試しあれ。