クライマーからの人気高まる、NYハーレムに登場した“壁”

世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回はアポロシアターの向かいにあるロッククライミング施設〈クリフズ・アット・ハーレム〉について。

edit: Takashi Osanai

初出『Tarzan』No.865・2023年9月21日発売

ロッククライミング施設 〈クリフズ・アット・ハーレム〉 ニューヨーク

マンハッタン随一の広さ。ハーレムのロッククライミング施設

ハーレムの名所といえばアポロシアター。そして道を挟んだ向かいにあるのがロッククライミング施設〈クリフズ・アット・ハーレム〉だ。

ボルダリング自体が最盛期を迎えているニューヨーク。いつも人で溢れるこの施設には150種類のルートがあり、高さも約4.57mとマンハッタン随一の広さと有数の“難所”があることで知られる。

ロッククライミング施設 〈クリフズ・アット・ハーレム〉 ニューヨーク

基本の動きから落下時の対処法などを習得できるレッスンもある。1クラス/39ドル〜。市内に合計6か所の支店を展開中。WEBサイト

さらに興味深いのはコミュニティの活性化にも注力しているところ。メンバーが無料で参加できるイベントを頻繁に催し、その中にはLGBTQやBIPOC(黒人、先住民、有色人種の略)に特化したミートアップも存在する。

スタッフによれば、クライマー同士の交流を通して、誰に対してもオープンな空間を築くことが狙いなのだとか。共通の“好き”を通して楽しく繫がっていこうとするハーレムの人たちのスタンスはやっぱり格好いい!

WRITER / PRODUCER

HASEGAWA AZUMI/東京都出身、ブルックリン在住。日々のエクササイズは自転車でブルックリンとマンハッタンを往復することと、たまの平泳ぎ。www.azumihasegawa.com