コントーションって? 軟体芸・清水ほのかさんの妙技
カラダの柔軟性を極限まで高め、可動域の限界まで挑むパフォーマンスが「コントーション」。今回は、そのパフォーマーである清水ほのかさんに話を聞いた。人間のカラダってここまで柔らかくなるの!?と驚きのパフォーマンスをとくとご覧あれ。
取材・文/黒田創 撮影/石原敦志
初出『Tarzan』No.856・2023年5月11日発売
清水ほのかさん
教えてくれた人
しみず・ほのか/パフォーマー。新体操競技を経てコントーションパフォーマーに。ステージ、映画、TVバラエティなどで活躍。
柔軟性を極限まで鍛える特殊技能
思い切り曲がったこの姿勢を見よ。
「人間のカラダってここまで柔らかくなる!?」と驚くほかない妙技を披露するのは清水ほのかさん。サーカスの軟体芸であるコントーションのパフォーマーで、東京五輪2020の開会式にも出演経験がある実力の持ち主だ。
「コントーションは柔軟性を極限まで鍛えて、カラダの可動域の限界に挑む特殊技能のひとつ。特にモンゴルでは芸術として発展していて、世界的パフォーマーを多く輩出しています。私は新体操の選手と指導者を経てこの道に入りました」
ただし、カラダが柔らかいだけでは通用しない世界なのだとか。
「瞬発力が重視される新体操と違い、倒立姿勢から極端に折れ曲がった状態をキープする表現も多く、自体重を支える筋力が必要なんです。柔軟運動と筋トレ、両方を満遍なく行いつつ、今より1mmでも曲がるよういろんな姿勢を試しています。
たまに“お酢をたくさん飲んでますか?”と聞かれますが、そんなことはありません(笑)。食事については体重管理に気をつけるぐらいですね」その努力の賜物が下の写真。
「弓矢コントーション」もインパクト大だが、この状態から足先で弓を引き、矢を的に当てられるとか。曲がり方も技術も半端ない!