トップアスリートがコーチに!?ドリームコーチングって？

きっかけはセカンドキャリアの悩み

かけっこの基礎やクロールの息継ぎを、日本トップのアスリートがマンツーマン指導。そんな運動に悩む子供には救世主のようなサービスが、2021年にスタートした『ドリームコーチング』だ。

運営元は日本テレビ。一見関係がなさそうだけど、どんな背景が？　考案者の新谷保志さんに直撃した。

「アナウンサーとして20年ほど活動していた中で、アスリートからセカンドキャリアの悩みを聞くことが多くて。引退後、スポーツとは無関係の仕事に就く人が多いんです。

圧倒的なスキルと知見を持ちながら、それはもったいない。そう思っていたなか2020年に発足した新規事業を企画・運営する部署に異動となって。これはチャンスだぞと一念発起しました」（新谷保志さん）

プロチームも続々と参加中！

そうしてスタートした『ドリームコーチング』。登録している約200人のコーチは、「スキルの言語化ができる」「子供にやさしい」などを基準に、アスリートからの紹介をメインに集められた。

入会金や月会費は無料。予約一つで受講できるのも魅力だ。開発に携わる須田修一さんはこう語る。

「“本物”の気迫に触発される生徒も多いです。泣くほどスイミングを嫌がっていた子供が受講後に“早く泳ぎたい”と話したという声もありました。こちらまでグッと来ますよね（笑）」（須田修一さん）

子供だけでなく、甲子園・インターハイレベルの選手たちにとっても嬉しい本サービス。元巨人軍の藤村大介選手に“盗塁王”になる秘訣を、体操の亀山耕平選手にオリンピック水準のあん馬を教わることだって可能なのだ。

「最近、ラグビーのリーチマイケル選手が所属する〈東芝ブレイブルーパス東京〉がチームごと登録してくれたんです。いつか巨人や浦和レッズも、ってつい想像してしまいますね（笑）」

そう意気込む新谷さん。日テレ発の大きな夢はまだ始まったばかり。今後の展開に要注目だ!!