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タンパク質と、何が同じで、どう違う?ジェーン・スーと〈味の素(株)〉社員が語るアミノ酸のこと。
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歩いているとココロが浮き立つ。爽やかな風に頰を撫でられ、降り注ぐ陽光はカラダを包んでくれる。自他ともに認める散歩好きという加賀翔さんとお気に入りのコースをともに歩いた。これを読めば、アナタも外へ飛び出して、街を歩きたくなるはず。さすれば、ココロもカラダも健康になれるのだ。
加賀翔さんは小学生のとき、剣道の稽古でケガをした。捻挫だと思っていたら、実は骨折。それ以来足の痛みが続き、自然と運動とは疎遠に。芸人になっても、売れない間はバイトもやった。立ち作業が足に響く。
「あるとき一足のシューズに出会ったんです。履いたら、足が全然痛くない。これで歩けると思いましたね。動くよろこびを感じられたんです」
そのころの(今もだが)、趣味は写真の撮影。いい風景を切り取るためには、そこへ行かないといけない。撮ることに、歩くことにハマった。
「それから歩くのにベストな公園を探求して。上野公園や井の頭公園など見て回った結果、今は静かで自然のあるここに通い詰めています」
時間があれば公園を歩いた。一番歩いた時期には1日で2万8000歩も。その距離は17kmほど!
「SNSで歩いた情報を上げてたんです。そしたらファンの子が、加賀さんの歩数を目標にダイエットしますって。その子は僕の歩数がどんな距離かをわかっていなくて。だから、勝手に挑戦して勝手にココロが折れて、無理ってダイエットも諦めた。何人もそういう子がいて…」
申し訳なくて歩数をあえて控え、今は1日1万歩ぐらい。
「公園で歩いた総距離を計算したら東京からウランバートルまでとほぼ同じでした。そりゃ、鍛えられるし、健康にもなりますよね」
いろんな公園を見て回ったが、落ち着いて自然がたっぷりとある代々木公園に決めた。公園内の散歩コースを何周も。なかでもお気に入りの4か所。
① ドッグラン
「晴れた日には多くの犬が走ったり、跳ねたりしていて癒やされます」。たまに立ち止まってみたり。
② バードサンクチュアリ
「いろんな鳴き声を聞いたけど、見たのはカラスだけです」。いやいや、バードウォッチャーに大人気。
③ 噴水
水回廊と呼ばれる“水の道”が公園中央まで延びて、そこに噴水がある。公園の美しい風景のひとつ。
④ 渋谷門展望デッキ
ここから見る東京の街並みは素晴らしい。「でも夜になると若者が騒いでいて怖いっす」と、苦笑い。
取材・文/鈴木一朗 撮影/下屋敷和文 イラストレーション/エイドリアン・ホーガン
初出『Tarzan』No.828・2022年2月24日発売