ランニングシューズは、ひたすらに前を向いている。
〈アディダス〉から最新の独自3Dプリント技術で開発されたミッドソール「4DFWD」を搭載したシューズ《adidas 4DFWD (4Dフォワード)》と《adidas 4DFWD PULSE(4Dフォワード パルス)》が登場。
adidas 4DFWD
adidas 4DFWD PULSE
4DFWDは今年5月に一部の国で先行発売されていたブラック×レッド・カラーに引き続く新色4モデル、そして新たに4DFWD PULSEの6モデルが加わり8月12日より一般発売される(共に、一部モデルは8月12日以降の入荷次第順次発売)。
アディダスは20年近くにわたり蓄積してきたアスリートのデータをもとに、あらゆる動きに合わせ一歩一歩正確なパフォーマンスができる格子状のミッドソール開発を行ってきた。
そうして2018年に登場したのが、カーボン社の3Dプリント技術「Digital Light Synthesis(デジタルライト合成)テクノロジー」で作られた、世界初の3Dプリント・ミッドソール「adidas 4D」。アディダスの重要なスポーツシューズテクノロジーとして革新的に登場したが、これをさらに進化させたのが「adidas 4DFWD」だ。
500万パターンもの格子構造の中から選び抜かれた蝶ネクタイ(ボウタイ)の形をした「FWD CELL」と呼ばれるひとつひとつの格子が、垂直方向の衝撃、足が接地する瞬間に発生してしまうブレーキの力を前進運動への反発力に変換するのが特長。機械での試験条件下でadidas 4DFWDは、4Dミッドソールと比較して前方への推進力は約3倍となり、着地時のブレーキや衝撃は平均約15%減少させることに成功した。
カルガリー大学で前進運動、制動力、ランニングエコノミーなどさまざまな生体力学的観点からアメリカで選抜されたエリートランナーをはじめ世界中のアディダスランナーを対象にテストを行うほか、アリゾナ州立大学での最先端の認知機能テストなども経て製品開発が行われた。
adidas 4DFWDはトップランナー向けの《アディゼロ(ADIZERO)》とは違い、ターゲットは制限しておらず、これからランニングを始める人や大会での記録更新を目指す人などどんなレベルのランナーも履ける位置付けとのこと。異次元のテクノロジーが搭載されたとひと目でわかるシューズに、気持ちも前向きだ。