ORANGE RANGE・RYOさんに聞いた、筋トレを始めてから新曲『HEALTH』が出来るまで
取材・文/黒田創 イラストレーション/高橋潤
初出『Tarzan』No.814・2021年7月8日発売
ギアメーカーとまさかのコラボ。
あのオレンジレンジがマッチョに目覚めた!? と話題である。発端は6月30日にリリースされた新曲『HEALTH』。
“シェイプアップ”に“脱メタボ”などなど、カラダコンシャスなあなたなら聞き馴染みのあるワード連発のこの曲。それに合わせてダンベルを上げ、マシンでメリメリと負荷をかけ、足にチューブを巻き股関節を開いてサイドキックを放つMVを目の当たりにしたら誰もが驚くはず。
実はこれ、結成20周年記念企画の一環。筋膜リリースギアで知られる〈IMPHY〉とオレンジレンジがまさかのコラボで《ヒップアップレジスタンスチューブ HARD》が誕生。新曲MVの中でもメンバーがバリバリに使っているというわけ。
でもヴォーカルのRYOさん、実際のところ本当に鍛えてますか?
「去年コロナ禍で急にツアーが中止になるなど時間が急に空いてしまい、最初は部屋に籠もって曲作りばかりしていて、そうしたら当然のごとく半年で10kg近く太っちゃって(笑)。さすがにヤバいと思い食事制限とトレーニングを始めました」
自宅の部屋にベンチやダンベルを置き始めたRYOさんはウェイトに加え、角度をつけてのフッキンや背筋、ランニングで徹底的に絞り、すぐに元の体型に戻した。
それだけではなく、以来筋トレやランが習慣になったという。そんな折に降って湧いたのが、新曲とコラボグッズの話。
「今回の新曲はリーダーのNAOTOがデモを持ってきたのですが、最初から曲名は決まってました。やっぱり他のメンバーも僕と同じく運動不足だったと思うし、みんな危機感を覚えて運動し始めたらしいんですよ。つまり、今の僕らの気分がまさにHEALTHだったと(笑)」
そのMVで披露されるチューブ使いはアスリートの如し。でもメンバー全員、チューブトレーニングはまったくの初体験だったという。
「だから撮影前に徹底的にやり込みました。撮影のときはみんな大汗をかくからメイクさんが大変そうでした。このチューブ、実際やってみると結構ハードだし、有酸素運動にもなる。
僕は普段も筋トレの仕上げに使っていますよ。最後はいつもゼエゼエ言ってます(笑)。コロナ禍がなければ太ることもなく、本気で鍛えようとも思わなかったはず。もうやめられませんね」