漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
春の朝は気持ちがよいと、昔の人はうたいました。
「春はあけぼの」とか「春眠暁を覚えず」とか、早朝に活動することも、逆につい寝坊してしまうのも、春の朝はどっちもありと思うと、何かこう気持ちに余裕が生まれる気がします。
一方で、余裕のない春の朝の連続を味わっている人はいないでしょうか? 春は「肝」の巡りに支障が出やすいから、イライラ、目の症状、そして飛び火した消化器官の不調には特に注意と、漢方的視点をお伝えしてきました。
ケアを怠ってしまった方、ケアしたけど負担のほうが遥かに大きかった方、まだ間に合う漢方ケアで連休明けの大崩れを回避しましょう!! この季節に多い、「肝」や「脾」の不調和におすすめの処方をご紹介します。
① 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
神経がたかぶってものにあたってしまう、又はあたりそうなのをギリギリのところで抑えているという方に。イライラしすぎてよく眠れない人にもいいです。「肝」を整える抑肝散という処方に胃腸をケアする陳皮と半夏という生薬が入っています。
② 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
疲れの取れない日が続いて、やる気も無くなっている方に。処方名の「中」はお腹のことを指しています。慢性疲労に食欲不振があるならこれです。「脾」をたて直して自分で元気を作れるカラダにしていきます。
③ 加味帰脾湯(かみきひとう)
不安や焦りを日頃感じていて眠れない方に。カラダを鎮静させて冷ます血(けつ)の力が足りないのを補い、また気の巡りを促します。血色が良くなくてぼんやり熱い感じがするカラダにも相性がいいです。
ドラッグストアでも手に入るので上手に活用してみてください。この他にもいい処方はたくさんあります。気になる方は最寄りの漢方薬局へご相談ください。数日でとても楽になる場合も多いですよ。
INFORMATION
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