チューブトレの負荷設定のやり方は?|上半身トレの行列ができる負荷相談所⑦
年300回筋トレを行うコンディショニングスペシャリスト・桑原弘樹さんが、負荷に関する相談所を開設。今回のお悩みは、チューブを使ったトレーニングの負荷設定について。
取材・文/井上健二 イラストレーション/村上テツヤ
初出『Tarzan』No.806・2021年2月25日発売
教えてくれた人
Q. チューブの負荷設定のやり方が知りたいです。
A. チューブも基本は同じ。ダンベルにない利点も多い。
──チューブトレとダンベルトレで違いがありますか?
桑 ダンベルの負荷は、地面に対して垂直方向にかかる。そのベクトルからズレると効果がガタ落ちなので、フォーム作りが大切になる。チューブでもフォームは重要だが、チューブはゴムの張力が負荷なので、垂直方向からズレても問題はない。しかもチューブは力を緩めると固定点に戻ろうとするから、フォームが安定しやすく、落下などで怪我をする恐れもない。
──いいことずくめ。負荷設定も同じでいいんですか?
桑 うん、同じでいい。10回×3セットでオールアウトできるよう、チューブの太さや長さを調整しよう。太ければ太いほど、短ければ短いほど、強度は上がる。さらにちょっとしたポイントを守ると、さらに効き目が上がるよ。
──それって知りたい!
桑 ダンベルの重さは最初から最後まで変わらないのに、チューブは伸ばすほど負荷が上がる。伸ばし切ってから1カウント止めると、強い刺激が筋肉に入って効果的だ。
──ダンベルトレ以上に効きそうです。早速やってみます。