「今のお笑い界はマッチョ順に面白いというのが持論です!!」筋肉図鑑 vol.37|野田クリスタル(お笑い芸人)

トレーニングの軌跡を偽りなく物語るもの、それが筋肉だ。第37回は特技のプログラミングを生かしたゲームを使ったネタで、今年の『R-1グランプリ』王者を勝ち取った野田クリスタルさんの筋肉に迫る。

取材・文/門上奈央 撮影/大内香織

初出『Tarzan』No.800・2020年11月26日発売

【今回の筋肉】野田クリスタル
お笑い芸人・野田クリスタル
身長178.0cm、体重85.1kg、体脂肪率19.9%、骨格筋量39.1kg。1986年生まれ。〈マヂカルラブリー〉のボケ担当。独学のプログラミングによる自作ゲームを使ったネタで一躍話題に。来年春に《Nintendo Switch》から『スーパー野田ゲーPARTY』を発売予定。

プログラミングと同様、筋肉も独学で研究しました。ミルクボーイ・駒場孝さん、ジャルジャル・福徳秀介さん、僕…、賞レースの核となる芸人にマッチョがやたら目立ちますよね。ダウンタウン・松本人志さんを筆頭に、今のお笑い界はマッチョ順に面白いというのが持論です!!

小2の頃からバスケが好きで、もともとはダンクをしたい一心で6年前から鍛え始めました。そのためにはスクワットや、バーベル種目のスナッチ、クリーンなどを行うのが近道だと考え、試行錯誤するうちにこんなに太腿が太くなりました。今はハンドボールの球ならダンクできるかな。長年の夢が叶いそうです。

お笑い芸人・野田クリスタル
野田クリスタルさんの【大腿四頭筋】/フルスクワットの今のMAXは180kg。「ボックスハーフスクワットにも取り組みます。スクワット系を徹底的に研究中」。

見た目の変化以上に、「挙上重量をアップするにはどうすべきか」と自分なりに模索しつつ攻略していくのが好きなんです。たとえば超回復にかかる時間は部位ごとに違いますが、ベンチプレスは2日に1回、スクワットは4日に1回が僕にはいいペース。

忙しくてジムに行けそうにないときは普段より高負荷で筋肉を追い込み、あえて超回復に充てる時間を長くします。そういった調整も面倒ではなく、むしろ楽しいんですよね。短時間でも筋トレに没頭してる間は心が落ち着きます。

お笑い芸人・野田クリスタル
野田クリスタルさんの【上腕三頭筋】/鍛え始めた頃からみるみる発達した部位。「手幅狭めでベンチしてたからか? 三頭筋のおかげで腕の太さが目立つんです」。

走る、跳ぶなどの才能の持ち主に昔から憧れが強くて、ウェイトリフティングの山本俊樹選手や投擲の室伏広治選手なんて最高です…。自分の筋トレに生かすべくウェイトリフターや投擲選手のトレーニング動画もしょっちゅう見てます。

お笑い芸人・野田クリスタル
野田クリスタルさんの【僧帽筋】/「昔何かしてた?」とよく聞かれるのは僧帽筋ゆえか。「ウェイトリフターに倣ってやってるハイプルが効いてるのかな」。

筋肉系の仕事がなくても、仕上がった筋肉を誰に見せるわけでなくても、僕は鍛え続けると思います。自分のために課題を一つずつ解決するのが楽しいから。筋トレは究極の趣味です。「何の見返りがなくてもいいや」と思って続けていることはコレだけ。一生鍛え続けたいです。