ガムが一番しっくりときた。
気があちこちに行きやすいタイプだと自身を評価する田中選手。集中を高めるためのスイッチになるようなものを探してたどり着いたのが、ガムなのだという。
「高校生のときはスイッチになるものがなくて、集中力を高めるのに苦労していた記憶があります。いろいろと試行錯誤して、口に入れるものでは飴を試したこともあるのですが、ガムが一番しっくりときたんです。噛む、顎を動かすという作業が自分自身にフォーカスするのに適していると感じますし、脳にも良い刺激が入るような感覚があります」(田中選手)
田中選手は試合の前にシャワーを浴びることをルーティーンの1つにしている。ガムを噛み始めるのはその後だ。
「宿舎でシャワーを浴びた後にガムを噛み始めます。その後にミーティングをして、バスで試合会場に移動。ガムを噛み終えるのはウォーミングアップが始まる前ですね。ウォーミングアップが始まるときには、完全にスイッチがオンになって試合モードになっている状態です。このガムを噛み始めるタイミングも、ミーティング後、スタジアム到着後などいろいろと試した結果、シャワー後に落ち着きました」(田中選手)
脳内科医・医学博士で「脳の学校」代表の加藤俊徳先生によれば、噛むという動作は、脳の活動を活発にし、集中力を向上させる働きがあるという。
「思考や判断など論理的な働きには、脳の前頭葉が広く関わっており、噛むことで脳が活性化され、スイッチ・オンの状態になります。思考力が高まると、状況判断や身体機能の精度が上がり、集中する準備が整うのです」(加藤先生)
田中選手が体感して実践していた集中力向上のルーティーンには、科学的な根拠があったということだ。
実はガム、筋トレとも相性が良い。
ガムを噛み終え、スイッチが完全にオンになると“100%自分のことにフォーカスできるようになる”と語る田中選手。集中力が高まると周りの音は聞こえても、それに気を取られない状態になるのだとか。
「試合中の歓声はもちろん耳に入りますし、会場の熱も感じられるのですが、少し遠くにあるというか、自分の気持ちはあくまでもプレーだけに向かっているような感覚です」
試合以外では、ジムでのワークアウトや自宅でのトレーニングでもガムを活用することがあるそう。
「自宅やジムでトレーニングを行うときや、ランニングをするときもガムを噛むことが多いですね。やっぱり噛む動作を繰り返していると、外に気が向かず自分のことに集中できるんです。
それから噛む動作は、トレーニングの動作、ランニングの動作のリズムを作りやすいというメリットもあるなと感じています」
水分補給時に邪魔にならないのも良いところだ。
「ガムを噛んだままでも水分補給できますし、水を含んでガムが硬くなると、それもいい刺激になるんです。集中力を高めるのにガムは最適だと思いますし、僕にはなくてはならないものですね」
他には、こんな活用方法も。
田中選手がガムを噛んでいるときに、チームメイトに「ちょうだい」と言われたことをきっかけに、最近では自らガムを配るようにもなり、コミュニケーションツールとしても活用している。
「W杯のときもみんなにガムを配っていました。会話のきっかけになりますし、ガムを配るとチームメイトに喜んでももらえます。コミュニケーションツールとしても使うようになってからは、常にボトルタイプを2つバッグに入れておくようになりました」
トレーニングやスポーツシーンでは、バッグにガムボトルを忍ばせておくと活躍してくれる機会があるかもしれない。
さらに前述の脳内科医・医学博士の加藤先生はトレーニング時だけでなく、コロナ禍の影響で増えたリモートワークのシーンでもガムを噛むことも推奨している。
自宅での作業は、オフィスと異なりスイッチのオンオフが難しかったりするもの。まずは、ガムを噛みながらメールチェックなどで、カラダと脳を仕事モードに切り替えていく。試合に挑むアスリートのような気分で集中力を高めていくと、筋トレも仕事もパフォーマンスが上がりそうだ。
田中選手とコラボしたガムが登場!
集中力を高め、最大限のパフォーマンスを発揮するためにガムが不可欠という田中選手とコラボレーションしたパッケージのクロレッツが登場。鼻通りがよくなり、スッキリするミント味は、田中選手が好きな味の1つなのだそう。
爽やかで飽きのこないクロレッツ オリジナルミントなら、仕事前、トレーニング中の習慣にしやすいはず。今日からでも実践できる、噛んで集中力アップ。試してみてはどうだろうか。