オクサナ・マスターズ(ボート、パラサイクリングetc…)|ターザンのスクラップブック

真似しようとしても決して叶わない、独自のスタイルを持ったアスリートたち。色褪せない永遠のスタイルアイコンを日替わりで紹介します。

文/白川 学 写真/アフロ

オクサナ・マスターズ

Tokyo 2020 Paralympic Games – Cycling Road – Women’s H5 Road Race – Fuji International Speedway, Shizuoka, Japan – September 1, 2021. Oksana Masters of the United States celebrates winning gold. REUTERS/Lisi Niesner

オクサナ・マスターズ(1989-)|アメリカ
(ボート、パラサイクリング、クロスカントリースキー、バイアスロン)

幼少期は過酷そのものだった。母親がチェルノブイリ原発事故で被曝したことの影響か、生まれつき足には脛骨がなく内臓にも欠損があったのだ。そんな彼女は両親に引き取られず孤児院を転々としていたが、7歳の時に転機が訪れ国際養子縁組制度でアメリカへ移住を果たす。13歳の時にボート競技に出合いスポーツに目覚め、その後2012年ロンドン・パラリンピックでは混合ダブルスカル種目で銅メダルを獲得。翌年怪我でボート競技を引退するも、リハビリとして始めたスキー競技に転向し2014年ソチ・パラリンピックのクロスカントリー12kmで銀メダルを、5kmで銅メダルを獲得。その後パラサイクリング競技にも取り組みキャリアを通して夏季冬季パラリンピックで19個ものメダルを獲得。ジャンルを超えて活躍するスーパープレイヤーだ。

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